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湯村温泉博覧館 夢千代館

(ゆむら おんせん はくらんかん ゆめちよかん)

湯村温泉博覧館 夢千代館は、兵庫県美方郡新温泉町に位置する湯村温泉郷の中心にある博物館です。2004年11月に開館し、「ぬくもりを求めて」をテーマに、昭和の情緒漂う湯村温泉の歴史や文化を展示しています。

概要

夢千代館は、昭和20年代から30年代にかけての湯村温泉を再現した館内展示を通じて、訪れる人々に昭和の懐かしい雰囲気を伝えています。特に、1981年と1982年に放送されたNHKドラマ『夢千代日記』の舞台となった湯村温泉の様子を再現しており、当時の町並みや人々の生活が感じられる展示が特徴です。

館内施設

夢千代館の展示は、主に以下のゾーンで構成されています:

特別展示 - 吉永小百合さんゆかりの品々

館内には、女優・吉永小百合さんに関連する品々も展示されています。これらは、ドラマ『夢千代日記』を通じて広島市との友好関係が築かれたことや、吉永さんが平和維持活動に取り組まれていることを示す展示です。特に、広島の原爆で被爆しながらも新芽を出し続けた「被爆アオギリ」の2世、3世の苗木が植えられており、その姿に勇気と希望を感じることができます。

アオギリの湯 - 足湯で感じる昭和のぬくもり

夢千代館には、昭和の雰囲気を楽しみながら足湯を体験できる「アオギリの湯」があります。夢千代の傘をイメージした四阿(あずまや)を囲んだベンチに腰をかけ、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

夢千代の祈り - 平和を願うモニュメント

館内の入り口には、「夢千代の祈り」と名付けられたモニュメントがあります。手のひらを合わせた形の台座が丸くくりぬかれた球石を包み、その中心には灯火が灯されています。この灯火は、広島市の平和公園「平和の灯」から分火されたもので、恒久平和を願う夢千代の想いが込められています。

夢てがみ - レトロなポストで未来へのメッセージを

館内には、赤いかわいいポストが設置されています。ここで「夢てがみ」を購入し、ポストに投函すると、1年後に届けられる仕組みになっています。自分自身や大切な人に向けたメッセージを1年後に受け取ることができるという、このユニークな試みは、吉永小百合さんが最初に投函したことでも知られています。

レトロな展示品 - 三輪トラック「ハンビー」

夢千代館の前には、1963年製の三輪トラック「ハンビー」が展示されています。これは、鳥取県岩美町から新温泉町に贈られたもので、夢千代館のシンボルの一つとなっています。排気量285ccの小さなトラックは、昭和の湯村温泉街を象徴する存在であり、街角ギャラリーに展示されている他のレトロな物品とともに、訪れる人々を昭和の時代へと誘います。

建築概要

夢千代館は、かつての「みなと銀行湯村支店」の建物を利用しています。地上3階建ての建物で、延床面積は550平方メートルです。この建物の再利用により、昭和の雰囲気が色濃く残されています。

利用情報

夢千代館は、毎日午前9時から午後6時まで開館しており、休館日はありません。入館料は一般300円、小中学生150円となっており、団体割引も用意されています。被爆者健康手帳を提示した場合は無料で入館できます。

交通アクセス

夢千代館へのアクセスは、全但バス「湯村温泉」バス停から徒歩8分です。湯村温泉郷を訪れる際には、是非お立ち寄りください。

Information

名称
湯村温泉博覧館 夢千代館
(ゆむら おんせん はくらんかん ゆめちよかん)

城崎・出石・湯村温泉

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