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豊岡市立 出石史料館

(とよおか しりつ いずし しりょうかん)

出石の歴史と文化を知る館

兵庫県豊岡市出石にある豊岡市立出石史料館は、出石藩の歴史や地域の文化、江戸時代から近代にかけての人々の暮らしを伝える歴史資料館です。館内には、藩政に関する記録や古地図、武具、古墳からの出土品など、出石の歩みを知るための貴重な史料が展示されています。

史料館として利用されているのは、明治時代に再建された豪商・福富家の旧邸です。歴史的な建物そのものにも見どころがあり、展示資料とあわせて、かつての商家の暮らしや建築文化を感じられます。城下町の風情が残る出石を散策する際に、ぜひ訪れたいスポットです。

豪商・福富家の旧邸を活用した史料館

豊岡市立出石史料館は、1977年に出石町が地元の豪商であった福富家の旧邸を譲り受け、一般公開したことから始まりました。福富家は生糸商を営んでいた商家で、現在の建物には、当時の豊かな商家文化を伝える意匠が残されています。

館内では、出石藩の政治や社会の動きを伝える資料のほか、仙石騒動に関する史料、古地図、武具、茶臼山古墳からの出土品などを見学できます。出石の歴史を多角的に知ることができ、城下町の成り立ちや地域の文化への理解を深められます。

明治の大火後に再建された近代和風建築

史料館の建物は、1876年(明治9年)に出石の町を襲った大火の後に再建された福富家の本邸です。火災によって町の大部分が焼失した後、福富家は京都から職人を招き、数寄屋風の近代和風建築を築き上げました。

建物の土台には石が用いられ、その費用は当時の家一軒分に相当するほどだったと伝えられています。随所にこだわりが感じられる造りは、豪商の財力と美意識を物語っています。1987年には「兵庫県住宅百選」に選定され、豊岡市指定文化財にも指定されています。

主屋・離れ・土蔵を巡る

史料館は、主屋、離れ、土蔵の3つの建物で構成されています。それぞれの建物に出石藩や地域の歴史に関する史料が展示され、建物の趣を味わいながら、江戸時代から近代にかけての暮らしや文化に触れられます。

なかでも主屋の2階は、内部構造が複雑につくられており、当時の豪商の生活空間をうかがい知ることができる貴重な場所です。展示資料だけでなく、部屋の造りや建物の細部にも目を向けると、より深く楽しめます。

出石の歴史を伝える貴重な史料

展示の中心となるのは、出石藩の政治や地域社会の歩みを伝える資料です。仙石騒動に関する記録や藩政資料、古地図、武具などからは、当時の政治や暮らしの様子を知ることができます。また、茶臼山古墳から出土した品々は、出石の歴史が近世以前にまでさかのぼることを伝えています。

歴史的な建物の中で資料を見学することで、出石の城下町としての発展や、地域に受け継がれてきた文化を身近に感じられます。

ドラマのロケ地としても知られる建物

豊岡市立出石史料館は、1997年に香港のドラマ『三誓盟』のロケ地として使用されたことでも知られています。歴史を感じさせる建築と落ち着いた佇まいが、映像作品の舞台としても魅力を発揮しました。

出石の城下町散策とあわせて楽しむ

史料館の周辺には、歴史的な町並みが残る出石伝統的建造物群保存地区をはじめ、宗鏡寺や願成寺などの見どころがあります。城下町を歩きながら、古い建物や寺院を巡ることで、出石の歴史と文化をより深く味わえます。

出石は、歴史散策だけでなく、名物の出石皿そばでも知られる地域です。史料館で歴史に触れた後は、町並みを散策しながら地元の食文化を楽しむのもおすすめです。

開館時間・休館日

開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)

休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)

アクセス

JR山陰本線・豊岡駅または八鹿駅から、全但バスの出石行きに乗車します。終点の「出石」で下車し、徒歩約6分です。

歴史ある商家で出石の文化に触れる

豊岡市立出石史料館は、出石藩の歴史を伝える貴重な資料と、豪商・福富家の旧邸という歴史的建築の両方を楽しめる施設です。展示を通して地域の歩みを学ぶだけでなく、明治時代の建築や商家の暮らしに思いを巡らせることができます。

城下町の風情が残る出石を訪れた際には、町並みや寺院巡りとあわせて立ち寄り、但馬に受け継がれてきた歴史と文化をじっくり味わってみてはいかがでしょうか。

Information

名称
豊岡市立 出石史料館
(とよおか しりつ いずし しりょうかん)

城崎・出石・湯村温泉

兵庫県