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天滝

(てんだき)

天から降り注ぐ壮大な自然の恵み

兵庫県養父市大屋町に位置する天滝は、落差98メートルを誇る県内最大級の滝で、その荘厳な姿から「天から降り注ぐ滝」として知られています。氷ノ山の東方33kmにあり、弘法大師(空海)にまつわる伝承が残る場所としても有名です。また、1996年に放送されたNHK連続テレビ小説「ふたりっ子」のオープニングにも登場し、多くの人々にその美しさを印象付けました。

天滝渓谷の魅力

自然の美しさが広がる渓谷

天滝渓谷は、兵庫県最高峰の氷ノ山を源とする天滝川に刻まれた渓谷です。氷ノ山後山那岐山国定公園の一部に属し、原生林に覆われたこの渓谷は「森林浴の森100選」にも選ばれています。天滝渓谷の遊歩道は、澄みきった空気と新緑の中で森林浴を楽しむには最適な場所です。

天滝へのアクセスと周辺の滝群

天滝渓谷入口の駐車場から渓流沿いの登山道を約1.2km(片道約45分)登ると、突然目の前に壮大な天滝が現れます。途中、夫婦滝(めおとだき)、鼓ヶ滝(つつみがたき)、糸滝(いとだき)など、大小様々な滝群を眺めながら進むことができます。春の新緑、秋の紅葉、冬の厳寒期には凍結する滝など、四季折々の姿が訪れる人々を魅了します。

天滝の成り立ちと歴史

天滝は、約250万年前に噴火した轟火山の溶岩によって形成されました。長い年月をかけて溶岩台地が浸食され、現在の天滝が生まれました。その壮大な滝の姿と、弘法大師にまつわる伝説が、天滝を「日本の滝100選」に選定させた要因の一つです。

天滝渓谷の主な滝とその特徴

天滝

天滝は、渓谷の中でも特に名高い滝で、「但馬名三瀑」の一つに数えられています。落差98メートルの圧倒的なスケールを誇り、訪れる人々に壮大な自然の力を感じさせます。

その他の滝

天滝の祭事・イベント

天滝まつり(4月)

春の新緑が美しい4月には「天滝まつり」が開催され、多くの観光客が訪れます。この時期は、澄んだ空気と若葉が広がる中で、天滝の壮大な姿を堪能できます。

天滝もみじ祭り(11月)

秋の紅葉がピークを迎える11月には「天滝もみじ祭り」が開かれます。紅葉と滝のコントラストが美しく、訪れる人々に感動を与えます。

天滝へのアクセス

天滝へのアクセスは公共交通機関を利用することができます。新大阪駅や大阪駅から特急こうのとりで約150分、JR山陰本線八鹿駅で下車し、全但バス「明延」または「自然学校前」行きで約50分、「大屋」停留所で乗り換え、「奥若杉」行きで約10分、「天滝口」停留所で下車します。そこから天滝までは徒歩で約60分です。

トレッキングコースの魅力

天滝へ向かうトレッキングコースは、澄んだ空気と自然の美しさが広がり、心身ともにリフレッシュできる絶好の場所です。ブナの林を抜けながら、天滝をはじめとする滝群を楽しむことができます。

俵石(たわらいし)

この地点は、規則正しく俵を積み重ねたように見えることから「俵石」と名付けられました。約240万年前の火山活動で形成された玄武岩が柱状節理を作り出しており、その独特の風景は、訪れる人々を驚かせます。

杉ヶ沢(すぎがさわ)高原

標高720mから850mに位置する杉ヶ沢高原は、広さ約300haの広大なエリアです。中央に湿地が広がり、湿地植物が一部生育しています。かつては但馬牛の共同放牧場として利用されていたこの地は、今では登山者の休憩所としても親しまれています。

レストハウス天滝(てんだき)

天滝周辺には、観光客や地元の人々に愛されるレストラン「天下無敵」が新たにオープンしました。ラーメンや定食を提供し、訪れる人々の食事を楽しませています。

天滝キャンプ場

天滝公園キャンプ場では、調理場やバーベキュー小屋、多目的グラウンドが整備されており、自然の中で家族や友人と一緒にアウトドアレジャーを楽しむことができます。普段の生活では味わえない特別な体験ができるこの場所は、訪れる人々に楽しい思い出を提供してくれるでしょう。

Information

名称
天滝
(てんだき)

城崎・出石・湯村温泉

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