☰
✕

兵庫県 > 城崎・出石・湯村温泉 > 兵庫県立 木の殿堂

兵庫県立 木の殿堂

(ひょうご けんりつ き でんどう)

木と自然を学ぶ森の博物館

兵庫県美方郡香美町の瀞川平に位置する兵庫県立木の殿堂は、「森と海と太陽」をテーマに、木と人との関わりや森林文化について学べる博物館です。豊かな森に囲まれたこの施設では、木の温もりを感じる建築空間と、世界各地の木造民家や木製民具などの展示を楽しめます。自然の美しさと日本の伝統文化が融合した、但馬の自然を満喫できる観光スポットです。

1994年に兵庫県立兎和野高原野外教育センターの付属施設として開館し、展示や工作体験などを通じて、森や木の魅力に触れる機会を提供しています。

森と一体になる独創的な建築

木の殿堂は、瀞川平の豊かな森林環境を生かして建てられた施設です。設計を手がけたのは建築家の安藤忠雄。杉材や杉集成材をふんだんに使用した建物は、木の質感とダイナミックな空間構成が印象的です。

建物は直径46mの円筒形で、中央には直径22mの吹き抜けが設けられています。その底部には大きな池が配置され、森の自然と建築が調和した独特の景観を生み出しています。館内は高低差のある順路に沿って展示室を巡る構造となっており、歩きながら空間の変化を楽しめます。

世界の木造民家と木製民具

館内では、世界各地の木製民家模型や木製民具を展示し、木を利用してきた人々の暮らしや文化を紹介しています。亜寒帯針葉樹林、夏緑林、照葉樹林、熱帯雨林といった代表的な森林帯ごとに、木造民家や生活道具がどのように生まれ、日々の暮らしに取り入れられてきたのかを学べます。

地域や気候によって異なる木の使い方を知ることで、森林が人々の生活や文化を支えてきたことを実感できます。自然環境と人間の営みのつながりを考えるきっかけにもなる展示です。

大画面で楽しむハイビジョンシアター

館内には、160インチの大画面を備えたハイビジョンシアターがあります。収容人数は100人で、木と人との関わりや自然の営みを、美しい映像と音響を通じて紹介しています。森の世界を映像で体感しながら、自然への理解を深められる施設です。

別館・展望棟から眺める但馬の山並み

本館から北へ延びる約200mの通路を進むと、別館に到着します。館内にはソファーが設けられ、窓の向こうに広がる森の木々を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。

別館の屋上は展望棟となっており、但馬の山並みを一望できます。森の中で自然の静けさを感じながら、周囲の雄大な景色を楽しめる場所です。

交流の森と芝生広場

本館前には広々とした芝生の広場が広がり、屋外で自然を満喫できます。ピクニックやティータイムを楽しんだり、植物観察や虫取りをしたりと、思い思いの時間を過ごせます。

スイスアルプスを思わせるような気分を味わえるジャンボブランコもあり、家族や友人とのお出かけにもぴったりです。館内の展示を見学するだけでなく、森の空気を感じながら屋外で過ごせることも、木の殿堂の魅力です。

シンボル展示「千年家」

木の殿堂のシンボル展示として知られるのが、古民家の「千年家」です。展示されている箱木家住宅は、日本最古級の民家の一つとされ、1967年(昭和42年)に国の重要文化財に指定されました。

箱木家住宅は、長い年月の中で増築や改造を重ねながらも、伝統的な民家の姿を伝えてきました。ダム建設に伴って移築され、現在は古い姿に復元された状態で展示されています。日本の伝統的な住まいの構造や、木を生かした建築技術に触れられる貴重な展示です。

森と木のライブラリー

館内の図書室「森と木のライブラリー」には、民俗学から環境問題まで、森や木に関する幅広い資料が集められています。展示を見て興味を持ったことや、工作体験を通じて生まれた疑問について、さらに知識を深めることができます。蔵書の貸し出しも行われています。

木の温もりを感じる工作体験

工作室では、木の素材を生かしたものづくりを体験できます。パンダやペンギンなど、かわいらしい動物をモチーフにした組み木づくりでは、木の手触りや温もりを感じながら作品を完成させる楽しみがあります。

組み木教室は、平日・土日・祝日を問わず、1日3回、10時30分、13時、14時30分に開催されています。参加には予約が必要です。また、トールペイント教室などの工作教室も定期的に開催されており、木に親しみながら創造力を育む機会となっています。開催内容や参加条件については、事前に確認しておくと安心です。

周辺の自然を楽しむ

木の殿堂の周辺には、但馬の豊かな自然を満喫できる観光スポットが点在しています。日本の秘境100選に選ばれた瀞川渓谷では、渓谷ならではの自然景観を楽しめます。また、瀞川平は兵庫県観光100選で第1位に選ばれた景勝地として知られ、開放感のある高原風景が魅力です。

さらに、四季折々の植物を楽しめる但馬高原植物園も周辺の見どころです。木の殿堂で森林文化を学んだ後は、実際の森や渓谷、高原の風景に触れながら、但馬の自然をゆっくり巡ってみてはいかがでしょうか。

アクセス

JR山陰本線・八鹿駅から全但バスを利用し、村岡行き・秋岡行き・湯村温泉行きのいずれかに乗車して「ハチ北口」停留所で下車します。停留所からはタクシーで約10分です。

自然と日本文化に出会う森の博物館

兵庫県立木の殿堂は、独創的な木造建築、世界各地の木の文化を紹介する展示、伝統的な民家、ものづくり体験などを通じて、森と人との深いつながりを学べる施設です。建物そのものの魅力に加え、図書室や工作室、展望棟、芝生広場など、さまざまな楽しみ方が用意されています。

瀞川平の豊かな自然に包まれながら、木の温もりや日本の暮らしの知恵に触れられる木の殿堂。自然散策と文化体験を組み合わせた、但馬ならではの旅におすすめのスポットです。

Information

名称
兵庫県立 木の殿堂
(ひょうご けんりつ き でんどう)

城崎・出石・湯村温泉

兵庫県