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神鍋高原

(かんなべ こうげん)

神鍋高原は、兵庫県豊岡市日高町に位置する美しい高原です。この地域は、山陰海岸ジオパークおよび氷ノ山後山那岐山国定公園の一部に指定されており、自然の美しさが保たれています。神鍋高原は四季折々の風景が楽しめる場所で、観光客やアウトドア愛好者に人気のエリアです。

神鍋山の地形と歴史

神鍋高原の中心に位置する神鍋山(標高469m)は、約2万年前の火山活動によって形成されたスコリア丘であり、玄武岩質の溶岩流から成り立っています。山頂には周囲約750m、深さ約40mの火口が残されており、火山の壮大な歴史を感じることができます。また、周辺には火山活動により形成された風穴が多く点在し、自然が創り出した美しい景観を楽しむことができます。

神鍋火山群の特徴

神鍋山は、北西に位置する大机山、南東の太田山、ブリ山、清滝山などの単成火山とともに、神鍋火山群を形成しています。この火山群は、多くの地質学者や自然愛好家にとって貴重な研究対象であり、その地質的な価値が評価されています。

神鍋溶岩流とその景観

神鍋山から流れ出した溶岩によって形成された「神鍋溶岩流」は、八反滝から十戸滝までの3kmにわたる美しい渓谷を作り出しています。この渓谷は、30以上の滝や淵が連続する変化に富んだ景観を誇り、訪れる人々を魅了します。特に、神鍋溶岩流は世界でも2番目の長さを誇る溶岩渓谷で、その壮大さは一見の価値があります。

神鍋高原のレクリエーションと歴史

神鍋高原は大正時代からスキーリゾートとして知られており、現在ではアップかんなべスキー場、奥神鍋スキー場、万場スキー場の3つのスキー場が運営されています。関西地方を代表するスキー場であり、1957年(昭和32年)と1965年(昭和40年)には冬季国体のスキー競技会場として使用されました。

オールシーズンのアウトドアスポーツ

1980年頃から、神鍋高原はスキーやスノーボードにとどまらず、パラグライダー、ゴルフ、テニス、マウンテンバイクなど、多様なアウトドアスポーツが楽しめるオールシーズン対応のレクリエーションエリアへと進化しました。夏休みには、部活動やサークル活動の合宿先としても利用され、多くの若者が集まる場所となっています。また、1998年には全天候型スポーツ施設の「但馬ドーム」が竣工し、さらにスポーツ愛好者の注目を集めるようになりました。

神鍋高原の名所と施設

神鍋高原には数多くの名所や施設があります。特に、神鍋山の山頂にある噴火口や神鍋神社、神鍋三十三ヶ所石像観音、神鍋風穴、アカシアキャンプ場、神鍋高原スキー場、アップMTBパークin神鍋などが訪れるべきスポットとして挙げられます。

神鍋溶岩流の美しさ

神鍋溶岩流の流れる渓谷には、俵滝、八反滝、まぼ渓谷、瓢箪淵、釜淵、二段滝など、数々の滝や淵が存在します。特に、八反滝は高さ約24mの美しい直瀑であり、その滝壺には澄んだ青緑の水が溜まり、一年を通じて豊富な水量を誇ります。神鍋高原の自然が織りなす風景は、訪れる人々に感動を与えます。

その他の観光スポット

神鍋高原には、神鍋温泉、神鍋高原キャンプ場、神鍋高原ローンテニスコート、兵庫県立但馬ドーム、植村直己冒険館・植村直己記念スポーツ公園など、多くの観光施設があります。また、道の駅神鍋高原から風穴を経て神鍋山噴火口までのハイキングコースや、神鍋溶岩流の俵滝から十戸滝までのコースなど、自然を満喫できるハイキングコースも充実しています。

交通アクセスと周辺情報

神鍋高原へのアクセスは、JR山陰本線の江原駅から全但バスに乗り、「神鍋温泉ゆとろぎ前」または「東河内」・「万場」行きで約30分、「神鍋温泉ゆとろぎ前」で下車し、神鍋山登山道入口まで徒歩3分の場所にあります。周辺には、神鍋渓谷、瀞川平、竹野浜、猿尾滝など、訪れる価値のある自然スポットが数多く点在しています。

まとめ

神鍋高原は、豊かな自然と多彩なレクリエーションが楽しめる魅力的な高原リゾートです。四季折々の風景やアウトドアスポーツを楽しむことができ、家族連れや友人同士で訪れるのに最適な場所です。自然が織りなす美しい景観と共に、歴史と文化も感じられるこの地域をぜひ訪れてみてください。

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名称
神鍋高原
(かんなべ こうげん)

城崎・出石・湯村温泉

兵庫県