概要
竹野海岸は、兵庫県北部の日本海に面する但馬海岸の東部に位置し、平井の鼻から浜須井までの広大な海岸線を指します。西の境界は、豊岡市と香美町の境界であり、竹野海岸と香住海岸の境界とされています。
竹野海岸のほぼ中央には竹野浜が位置しており、その東側は岩礁海岸が連続し、西側には砂浜が点在しています。ここでは、自然が織り成す多様な景観を楽しむことができます。
竹野海岸の見どころ
竹野海岸には、さまざまな見どころが点在しています。以下はその代表的なスポットです。
- 平井の鼻:宇日流紋岩の流理が見られる兵庫県指定天然記念物です。
- 猫崎:兵庫県最北端の岬で、賀嶋公園や波食甌穴群などが見られます。
- 淀の洞門:自然が作り出した壮大な洞門で、訪れる人々を圧倒します。
- はさかり岩:切浜に位置する奇岩で、洞崩壊の途中の姿を留めており、兵庫県指定天然記念物に指定されています。
交通アクセスと周辺情報
竹野海岸へのアクセスは、JR山陰本線の豊岡駅または竹野駅から全但バスや豊岡市営バス「イナカー」を利用し、「竹野浜」バス停で下車するのが便利です。徒歩でも周辺を散策でき、豊かな自然を堪能することができます。
周辺の観光スポット
竹野海岸の周辺には、さまざまな観光スポットがあります。以下はその一部です。
- 城崎温泉:日本有数の温泉地で、訪れる人々に癒しを提供します。
- 玄武洞:自然が作り出した美しい岩の洞窟で、観光客に人気です。
- 神鍋高原:四季折々の風景が楽しめる高原リゾートです。
- ジャジャ山公園:竹野浜を一望できる場所として知られています。
- 鷹野神社の方角石:歴史的な方角石が見られます。
竹野浜:白砂青松の絶景砂浜
竹野海岸の一部である竹野浜は、白砂青松の美しい砂浜として知られています。日本海に面するこの砂浜は、遠浅で透明度が高く、環境省による快水浴場百選や日本の渚100選に選ばれた日本を代表する海水浴場のひとつです。
歴史と文化
竹野浜は、江戸時代から明治時代にかけて北前船の寄港地として栄えました。「竹野の大浜」と呼ばれ、全国から廻船業者が集まる場所でした。浜辺には北前船の復元船「天神丸」を展示する北前館があり、竹野の歴史を感じることができます。
切浜のはさかり岩
竹野海岸に位置するはさかり岩は、新第三紀中新世の北但層群に属する辻礫岩層の奇岩です。この岩は、洞崩壊の途中の姿を留めており、兵庫県指定天然記念物に指定されています。
年表
- 1910年(明治43年) - 竹野村が賀嶋山麓開発のための公園費を計上。
- 1911年(明治44年) - 竹野駅が開設。
- 1918年(大正7年)9月14日 - 水害により竹野川が形成され、砂浜の約半分が流失。
- 1962年(昭和37年) - 竹野と豊岡市瀬戸の間を結ぶ海岸道路(未舗装)の工事が完了。
- 1965年(昭和40年) - 海岸道路が舗装され、開通当時は有料道路として運営されました。
- 1968年(昭和43年) - 昭和天皇が山陰海岸を行幸。
周辺施設とお食事
竹野海岸周辺には、観光と共に楽しめる施設が多数あります。
- 北前館:竹野浜に面して建つ資料館と温泉施設の複合施設。
- 誕生の塩工房:竹野浜の海水を使った塩作り体験ができる施設。