立雲峡から望む竹田城跡と雲海
立雲峡の展望台からは、標高353メートルの西の古城山の頂にある竹田城跡を一望することができます。この城跡は、特に秋から冬にかけての早朝に発生する雲海に包まれることがあり、その姿はまるで天空に浮かぶ城のようです。そのため、竹田城跡は「日本のマチュピチュ」とも称されることがあります。
立雲峡テラスからは、竹田城跡が見えるだけでなく、眼下には山間を流れる円山川と城下町竹田の美しい景色が広がります。この風景は、訪れる人々に深い感動を与えます。
立雲峡の自然と名所
立雲峡は、朝来山(標高756.4メートル)の中腹に位置しており、自然の美しさが際立つ場所です。「おおなる池」や「竜神の滝」など、無数の奇岩や巨岩、滝が点在する景勝渓谷であり、訪れる者を魅了します。
また、立雲峡は「但馬吉野」とも称される山陰随一の山桜の名所としても有名です。毎年春には桜が咲き誇り、立雲峡桜祭りが開催され、多くの花見客で賑わいます。
展望台の紹介
立雲峡には4か所の展望台があり、いずれの展望台からも竹田城跡を望むことができます。各展望台から見る景色は異なり、それぞれに趣があります。特に、2021年9月に整備された立雲峡テラスからの眺めは格別で、竹田城跡を間近に感じられるスポットとして人気があります。
立雲峡の施設と設備
立雲峡周辺には、訪れる人々のために様々な施設が整っています。兵庫県立南但馬自然学校が東側山腹に位置しており、自然学習の場として利用されています。また、24時間開放されている駐車場やトイレも完備されています。駐車場の利用には、環境整備協力金として高校生以上は300円の支払いが必要です。
光の道天望所
2022年4月9日には、立雲峡テラスに「光の道天望所」と呼ばれるモニュメントが設置されました。これは、光と自然の美しさを象徴する新しい観光スポットで、多くの訪問者がその美しさに感動しています。
交通アクセス
立雲峡へのアクセスは、JR播但線の竹田駅から徒歩45分、またはタクシーで約10分で到着します。車で訪れる場合は、北近畿豊岡自動車道・播但連絡道路和田山ICから約10分の距離にあります。
周辺の観光スポット
立雲峡周辺には、竹田城跡をはじめ、青倉神社、生野銀山、糸井渓谷、奥山渓谷、藤和峠などの観光スポットが点在しています。これらの場所は、それぞれに歴史や自然の美しさを楽しめるスポットであり、立雲峡と併せて訪れることで、より充実した旅行が楽しめます。