須磨浦ロープウェイの特徴
須磨浦ロープウェイは、開業以来多くの人々に親しまれており、白いゴンドラ「うみひこ」、赤いゴンドラ「やまひこ」という愛称で親しまれています。2021年3月にはリニューアルが実施され、手動運転から自動運転に変更されました。これにより、安全性と快適性が向上し、よりスムーズな空中散歩を楽しむことができます。
須磨浦ロープウェイから望む絶景
須磨浦ロープウェイからは、緑豊かな自然とともに、大阪湾、関西空港、神戸空港、明石海峡大橋、淡路島、播磨灘など、関西エリアの絶景を一望できます。特に夕暮れ時には、美しいサンセットが広がり、ロマンチックな雰囲気を演出します。
須磨浦ロープウェイの路線データ
- 全長(傾斜長): 466m
- 高低差: 181m
- 最大斜度: 31度51分
- 走行方式: 3線交走式
- 最高運転速度: 2.5m/s
- 所要時間: 約3分15秒
- 駅数: 2駅(須磨浦公園駅、鉢伏山上駅)
- ゴンドラメーカー: 川崎重工業(2007年製)
- 定員: 30人(新型コロナウイルス対策時は15人に制限)
須磨浦ロープウェイの歴史
開業から現在まで
- 1957年(昭和32年)9月18日: 山陽電気鉄道が直営で開業。
- 1989年(平成元年)7月5日: 運営を須磨浦遊園株式会社に委託。
- 2007年(平成19年): 搬器を更新。
- 2019年(令和元年)12月1日: 山陽電気鉄道の直営に戻る。
- 2020年(令和2年)11月4日: リニューアル工事のため運休。
- 2021年(令和3年)3月25日: リニューアル工事完了、自動運転に移行。
駅情報
須磨浦公園駅
須磨浦公園駅は、山陽電気鉄道本線(SY 07)に接続しています。ここからロープウェイに乗車し、鉢伏山へ向かいます。
鉢伏山上駅
鉢伏山上駅は、カーレーターと接続しており、さらに登ると旗振山への観光リフトに乗ることができます。
鉢伏山とその魅力
鉢伏山(はちぶせやま)は、標高246mの山で、須磨浦公園の一部として整備されています。ハイキングコースが整備されており、ロープウェイやカーレーターを利用して登ることもできます。
鉢伏山からの景観
鉢伏山からは、須磨海岸や大阪湾を一望することができ、天気が良い日には遠く関西国際空港や明石海峡大橋まで見渡せます。また、周辺にはハイキングコースが整備されており、自然散策にも適しています。
源平合戦ゆかりの地
この地は、治承・寿永の乱(源平合戦)の「一ノ谷の戦い」の古戦場としても知られています。歴史的な背景を知ることで、さらに魅力を感じることができるでしょう。
鉢伏山と旗振山の関係
鉢伏山の北側には標高252.6mの旗振山があり、一般的な地図にはあまり記載されていないものの、鉢伏山の一部のように扱われています。
旗振山の由来
旗振山の名前は、江戸時代から明治時代にかけて行われていた「旗振り通信」に由来しています。この通信は、大阪堂島の米相場の価格を旗を振ることで西へ伝える仕組みでした。そのため、この地は通信の拠点として重要な役割を果たしていました。
鉢伏山の名前の由来
「鉢伏山」の名称は、神功皇后が朝鮮遠征(三韓征伐)の帰路に、この山の頂に兜の鉢を埋めたことに由来すると伝えられています。また、山の形が伏せた鉢のように見えることから名付けられたとも考えられています。
まとめ
須磨浦ロープウェイと鉢伏山は、神戸の海と山を満喫できる観光スポットです。ロープウェイでの空中散歩、歴史を感じるハイキング、美しい眺望など、多様な楽しみ方ができるのが魅力です。ぜひ、訪れてその魅力を体験してみてください。