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金の湯

(きんのゆ)

金の湯は、六甲山北麓に位置する有馬温泉郷にある、神戸市営の温泉入浴施設です。この施設は、かつて当地に存在した公衆浴場「有馬温泉会館」を改築し、2002年12月4日に新たに開館しました。入口には「日本第一神霊泉」と記された江戸時代の石碑が設置されており、古くからこの温泉が日本一の霊泉と称されていたことを伝えています。

概要

金の湯は、有馬温泉を代表する施設の一つであり、観光客にも地元の方々にも親しまれています。温泉は有明泉源から引かれており、強塩泉のため、鉄分が酸化して赤茶色に濁った独特の「金泉(きんせん)」が特徴です。また、玄関横には無料で利用できる足湯が設けられており、こちらは太閤泉源(ナトリウム塩化物泉)から引かれています。

金の湯の浴室は、一の湯と二の湯の二つがあり、それぞれ竹やもみじをイメージしたデザインが施されています。これにより、温泉を楽しみながら、四季折々の風情を感じることができます。

施設の特徴

金の湯には、歴史と風情が感じられる様々な施設が併設されています。

太閤の足湯

玄関横にある太閤の足湯は、無料で利用できるスポットで、温泉街を歩き疲れた後に立ち寄るのに最適です。こちらの足湯は、ナトリウム塩化物泉である太閤泉源から引かれており、手軽に温泉を楽しむことができます。

太閤の飲泉場跡

かつて金の湯には飲泉場があり、訪れた人々が温泉水を飲むことができました。しかし、2020年9月現在、飲泉はできなくなっており、現在はその跡地が残るのみです。なお、少し離れた場所にある「炭酸泉源」では、現在でも飲泉が可能です。

「日本第一神霊泉」の石碑

金の湯の入口には、「日本第一神霊泉」と刻まれた石碑があります。これは、江戸時代に建立されたもので、有馬温泉の歴史と信仰を今に伝えています。この石碑は、当時の人々がいかにこの温泉を大切にし、尊重してきたかを物語っています。

温泉データ

金の湯の温泉データは以下の通りです。

泉質

含鉄ナトリウム塩化物強塩泉(高張性中性高温泉)

温度

82.4°C

効能

神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩などに効果があるとされています。ただし、これらの効能はすべての人に対して保証されるものではないため、個人の体質や健康状態に応じて利用することが推奨されます。

所在地と交通アクセス

金の湯は、兵庫県神戸市北区有馬町833番地に位置しています。アクセスは、自家用車と公共交通機関の両方が利用可能です。

自家用車でのアクセス

阪神高速北神戸線の有馬口出入口から兵庫県道51号線を経由して約1.5km、または中国自動車道西宮北インターチェンジから約4kmの距離にあります。ただし、施設専用の駐車場はないため、周辺のコインパーキングを利用する必要があります。

公共交通機関でのアクセス

鉄道を利用する場合、神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩5分、または六甲有馬ロープウェー有馬駅から徒歩10分です。また、バスの場合、阪急バスや神姫バスの「有馬」バス停から徒歩1分、西日本JRバス・有馬エクスプレス号の「有馬温泉(太閤橋)」バス停から徒歩5分で到着します。

周辺の観光スポット

金の湯の周辺には、有馬温泉をはじめ、歴史的な観光スポットや自然を楽しめる施設が点在しています。代表的なスポットとして、湯本坂(旧大阪街道)、銀の湯太閤の湯瑞宝寺公園鼓ヶ滝公園神戸市立太閤の湯殿館などが挙げられます。

また、六甲山も近くにあり、自然の美しさを満喫できる場所として人気があります。有馬温泉の訪問を機に、ぜひ周辺の観光スポットも一緒に楽しんでください。

Information

名称
金の湯
(きんのゆ)

神戸・有馬(有馬温泉)

兵庫県