概要
金の湯は、有馬温泉を代表する施設の一つであり、観光客にも地元の方々にも親しまれています。温泉は有明泉源から引かれており、強塩泉のため、鉄分が酸化して赤茶色に濁った独特の「金泉(きんせん)」が特徴です。また、玄関横には無料で利用できる足湯が設けられており、こちらは太閤泉源(ナトリウム塩化物泉)から引かれています。
金の湯の浴室は、一の湯と二の湯の二つがあり、それぞれ竹やもみじをイメージしたデザインが施されています。これにより、温泉を楽しみながら、四季折々の風情を感じることができます。
施設の特徴
金の湯には、歴史と風情が感じられる様々な施設が併設されています。
太閤の足湯
玄関横にある太閤の足湯は、無料で利用できるスポットで、温泉街を歩き疲れた後に立ち寄るのに最適です。こちらの足湯は、ナトリウム塩化物泉である太閤泉源から引かれており、手軽に温泉を楽しむことができます。
太閤の飲泉場跡
かつて金の湯には飲泉場があり、訪れた人々が温泉水を飲むことができました。しかし、2020年9月現在、飲泉はできなくなっており、現在はその跡地が残るのみです。なお、少し離れた場所にある「炭酸泉源」では、現在でも飲泉が可能です。
「日本第一神霊泉」の石碑
金の湯の入口には、「日本第一神霊泉」と刻まれた石碑があります。これは、江戸時代に建立されたもので、有馬温泉の歴史と信仰を今に伝えています。この石碑は、当時の人々がいかにこの温泉を大切にし、尊重してきたかを物語っています。
温泉データ
金の湯の温泉データは以下の通りです。
泉質
含鉄ナトリウム塩化物強塩泉(高張性中性高温泉)
温度
82.4°C
効能
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩などに効果があるとされています。ただし、これらの効能はすべての人に対して保証されるものではないため、個人の体質や健康状態に応じて利用することが推奨されます。
所在地と交通アクセス
金の湯は、兵庫県神戸市北区有馬町833番地に位置しています。アクセスは、自家用車と公共交通機関の両方が利用可能です。
自家用車でのアクセス
阪神高速北神戸線の有馬口出入口から兵庫県道51号線を経由して約1.5km、または中国自動車道西宮北インターチェンジから約4kmの距離にあります。ただし、施設専用の駐車場はないため、周辺のコインパーキングを利用する必要があります。
公共交通機関でのアクセス
鉄道を利用する場合、神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩5分、または六甲有馬ロープウェー有馬駅から徒歩10分です。また、バスの場合、阪急バスや神姫バスの「有馬」バス停から徒歩1分、西日本JRバス・有馬エクスプレス号の「有馬温泉(太閤橋)」バス停から徒歩5分で到着します。
周辺の観光スポット
金の湯の周辺には、有馬温泉をはじめ、歴史的な観光スポットや自然を楽しめる施設が点在しています。代表的なスポットとして、湯本坂(旧大阪街道)、銀の湯、太閤の湯、瑞宝寺公園、鼓ヶ滝公園、神戸市立太閤の湯殿館などが挙げられます。
また、六甲山も近くにあり、自然の美しさを満喫できる場所として人気があります。有馬温泉の訪問を機に、ぜひ周辺の観光スポットも一緒に楽しんでください。