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神戸ワイナリー 農業公園

(Kobe Winery)

神戸市西区押部谷町に位置する「神戸ワイナリー農業公園」は、ワインの醸造に特化した農業公園です。その愛称から「神戸ワイン城」とも呼ばれ、地域の農業体験や憩いの場として親しまれています。この施設は、一般財団法人神戸みのりの公社が運営しており、資金の半分近くを神戸市が拠出して設立されました。

概要 - 神戸ワイナリーの特徴と役割

神戸ワイナリー農業公園は、ブドウの栽培からワインの醸造までを一貫して行い、「神戸ワイン」というブランドで国内外に向けて積極的に商品を販売しています。このワイナリーでは、年間約400トン(通常の瓶サイズで約40万本)の良質なワインが生産され、市場に出荷されています。公園内だけでなく、北区大沢町や西区平野町の提携ブドウ園からもブドウを仕入れています。

この公園は、1984年(昭和59年)に開園し、市民に農業体験の機会を提供するとともに、神戸ワインを中心とした地場産業の育成、新しい観光資源の開発を目指して設立されました。年間30万人を超える来園者を迎えており、地元の観光名所としても定着しています。

関連施設 - 神戸市内の他の農業施設

神戸ワイナリー農業公園には、関連施設として神戸市六甲山牧場や須磨・平磯の海づり公園があり、これらの施設も一般財団法人神戸みのりの公社によって運営されています。これにより、神戸市内の農業と観光が一体となった取り組みが進められています。

沿革 - 神戸ワイナリーの歴史

神戸ワイナリー農業公園の歴史は、1979年(昭和54年)に設立された財団法人神戸市園芸振興基金協会から始まりました。その翌年には、神戸市葡萄・果樹研究所が設立され、ブドウの試験栽培が開始されました。1984年には正式に神戸市立農業公園が開園し、同時に株式会社神戸ワインが設立されました。

その後、1987年には農業公園の入園者数が100万人を達成し、1988年からはモンドセレクションを5年連続で受賞するなど、数々の功績を上げてきました。また、1991年には朝日農業賞を受賞し、1994年にはワイン用ブドウの収穫量が1,000トンに達しました。2000年には財団法人神戸みのりの公社へと改称され、ワイン事業がさらに強化されました。

2013年には一般財団法人へと移行し、「一般財団法人神戸みのりの公社」として新たなスタートを切りました。その翌年には、「神戸ワイン・蔵出しシャルドネ」がジャパンワインチャレンジ2014で金賞・ベストバリューアワードをダブル受賞するなど、品質の高さが評価されています。

施設概要 - 広大なブドウ畑と魅力的な施設

神戸ワイナリー農業公園は、神戸市の行政区では最も広大な北区と西区の中心に位置しています。おおよそ200ha(60万坪)の敷地には、ブドウ畑が広がり、その中心にはワイン醸造所である「ワイン城」がそびえ立っています。ワイン城内には、ワインミュージアム、熟成庫見学コース、ワインショップなどの施設があり、訪れる人々を魅了します。

中庭には欧風の雰囲気が漂うレンガ敷のスペースが広がり、コイが泳ぐ水路も設けられています。屋外では、広がるブドウ畑を見渡しながらバーベキューを楽しむことができるほか、民具農具館や陶芸館などもあり、さまざまな体験が可能です。8月から9月にかけては、ワインの収穫作業を見学することができます。

アクセスと開園時間 - 利便性と利用のしやすさ

神戸ワイナリー農業公園へのアクセスは、地下鉄西神中央駅から神姫バスの20系統、75系統、80系統を利用し、「農業公園」バス停で下車するのが便利です。また、土日祝には27系統の「神戸ワイナリー」バス停で下車することも可能です。開園時間は午前9時から午後5時までで、年末年始および2月には臨時休園日がありますが、それ以外は無休で営業しています。

所在地

神戸ワイナリー農業公園は、神戸市西区押部谷町高和1557-1にあります。訪れる際には、アクセス情報を確認しておくとスムーズに到着できます。

Information

名称
神戸ワイナリー 農業公園
(Kobe Winery)

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