博物館の概要と歴史
神戸海洋博物館は、メリケンパークに位置し、海・船・港をテーマにした海事関連の総合博物館です。その前身は1962年に開館した神戸国際港湾博物館で、1987年には神戸港開港120周年を記念して現在の形で再オープンしました。展示内容は、近代の神戸港だけでなく、平清盛が整備した大輪田泊や福原京まで遡る歴史を紹介しており、200を超える船舶模型も展示されています。
展示内容
博物館の展示は、「現代から未来の神戸港」と「歴史から見た神戸港」という2つのテーマに分かれています。
現代から未来の神戸港
1階の展示室Aでは、現代から未来に向けた神戸港の発展をテーマにしています。ここでは、神戸港の最新技術や取り組み、将来の展望について学ぶことができます。イベントスペースでは、鉄道模型の走行会なども開催され、家族連れで楽しめる内容が充実しています。
歴史から見た神戸港
2階の展示室Bでは、歴史的な観点から神戸港を紹介しています。平清盛が整備した大輪田泊や、幕末から明治にかけての神戸港の発展についての展示があります。3Dハイビジョンシアターでは、神戸港の歴史を臨場感あふれる映像で楽しむことができます。
カワサキワールド
2006年から展示が始まったカワサキワールドでは、川崎重工業の歴史と技術を紹介しています。新幹線0系電車の先頭車両やKV-107 II型ヘリコプターが実物として展示されており、運転台や客席に入ることもできます。また、陸・海・空・環境をテーマにしたクイズゲームや、電車の運転シミュレーター、マリンスポーツのシミュレーターなどもあり、訪れる人々に多様な体験を提供しています。
博物館の施設
神戸海洋博物館の施設には、以下のものがあります。
1階
展示室A「現代から未来の神戸港」、イベントスペース(鉄道模型走行会などの開催もあります)、カワサキワールド、休憩室、ミュージアムショップが設けられています。
2階
展示室B「歴史から見た神戸港」、3Dハイビジョンシアター、レストランがあり、訪問者に多様な楽しみを提供しています。
屋外展示
博物館の屋外には、以下のような展示物があります。
- 三菱重工業神戸造船所で60年間使用されたトリガー装置(実物)
- コンテナ船「らいん丸」に搭載された蒸気タービンエンジン
- 自律型無人潜水機「マリンバード」
- 神戸港震災メモリアルパーク
博物館の象徴
博物館の屋上には、波や帆船の帆をイメージした独特な外観の構造物があり、白色のフレームで作られています。夜間には青系の光でライトアップされ、美しい光景を見せています。
神戸海洋博物館は、海事や港湾に興味のある方々にとって魅力的な場所となっており、家族連れや観光客にも人気のスポットです。神戸港の歴史と未来を学びながら、楽しいひとときを過ごすことができます。