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神戸ポートタワー

(Kobe Port Tower)

神戸ポートタワーは、兵庫県神戸市中央区波止場町に位置するタワーで、神戸港のシンボルとして広く知られています。1963年11月20日に竣工し、以来多くの観光客や地元の人々に親しまれています。その独特なデザインと構造から「鉄塔の美女」と称されることもあります。2014年12月には、登録有形文化財に指定され、歴史的価値も認められています。

建築の特徴

神戸ポートタワーは、世界初のパイプ構造を採用した建造物です。和楽器の鼓をイメージした双曲面構造の外観が特徴的で、設計当初は銀色に塗装される予定でしたが、航空法に基づき現在の黄赤と白の組み合わせに変更されました。このタワーは、日本で初めてライトアップされた建造物でもあり、神戸の夜景を彩る重要な存在となっています。

ライトアップ

神戸ポートタワーは、通常赤色にライトアップされていますが、LED照明の導入により、様々な色で照らすことが可能となりました。これにより、特別なイベント時には青や白などのカラーでタワーや周辺地域がライトアップされ、より一層の魅力を発揮しています。

歴史

神戸ポートタワーの建設は、神戸港開港90周年を記念して、1962年8月13日に開始されました。建設を担当したのは大林組で、翌年の1963年11月に完成しました。当時、タワーは中突堤の中ほどに位置しており、港を一望できる絶好の場所として多くの人々に愛されました。1995年の阪神淡路大震災では、タワー自体はほとんど損傷を受けず、震災からわずか1ヶ月後にライトアップが再開され、復興の象徴となりました。

改修とリニューアル

神戸ポートタワーは、2009年12月から2010年3月にかけて、神戸市によって大規模な改修工事が行われました。総事業費は約3億3,000万円に及び、鉄塔の塗り直しやLEDによる新しいライトアップシステムの導入、展望室のリニューアル、バリアフリー化などが実施されました。さらに、2010年4月にはリニューアルオープンし、40種類のイルミネーション演出が可能となりました。

その後、タワーは2021年9月27日から老朽化対策や耐震性強化のために休館となり、2024年4月26日にリニューアルオープンしました。リニューアル後のタワーでは、360度の風景を一望できるガラス張りの屋上展望フロアが新設され、低層フロアには屋外テラス付きの飲食店がオープンしました。

受賞歴

神戸ポートタワーは、その優れた建築デザインと技術により、第15回日本建築学会賞(1963年)、建築業協会優良建築賞(BCS賞)、照明学会照明普及会賞など、数々の賞を受賞しています。

交通アクセス

神戸ポートタワーへのアクセスは、以下の通りです:

周辺の名所・文化施設

神戸ポートタワー周辺には、以下のような観光スポットや文化施設が点在しています:

これらの施設と共に、神戸ポートタワーは神戸港の観光の中心地として多くの人々に親しまれています。

沿革

神戸ポートタワーの重要な出来事を以下にまとめます:

まとめ

神戸ポートタワーは、神戸港のシンボルとして、また観光の中心地としての役割を果たしてきました。独特のデザインと歴史を持つこのタワーは、これからも神戸のランドマークとして多くの人々に愛され続けることでしょう。

Information

名称
神戸ポートタワー
(Kobe Port Tower)

神戸・有馬(有馬温泉)

兵庫県