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須磨浦公園

(すまうら こうえん)

須磨浦公園は、兵庫県神戸市須磨区一ノ谷町に位置する公園です。公園は鉢伏山や鉄拐山の山麓に広がる斜面およびその周辺地域から成り、面積は約103.8ヘクタールに及びます。神戸市が管理・運営を行っており、24時間入園可能で、入園料は無料です。

歴史的背景

元々、この地は帝室林野局が管理する一ノ谷御料林として知られていました。その美しい景観が特徴的であったため、神戸市議会での決議を経て、昭和天皇の成婚を記念して、御料林および松原の有償払い下げが行われました。そして、1935年(昭和10年)に正式に開園されました。

開園に際しては、すでに一ノ谷御料林の一部を借り受けて営業していた旅館「須磨花壇」などとの間で訴訟に発展することもありました。この旅館「須磨花壇」をはじめ、他にも複数の旅館や保養施設が存在し、その中の一つには、正岡子規が結核療養のために入院した「須磨保養院」も含まれていました。しかし、これらの施設は結局、立ち退きを余儀なくされました。

歴史的遺産と文化財

須磨浦公園は、歴史的に源平合戦の古戦場としても有名であり、特に「一ノ谷の戦い」の地として知られています。園内には、神戸市指定有形文化財である「敦盛塚」など、歴史的価値のある史跡が点在しています。また、与謝蕪村、松尾芭蕉、正岡子規、高浜虚子といった著名な俳人たちの句碑も設置され、文学的な遺産を感じることができる場所でもあります。

桜の名所

須磨浦公園は桜の名所としても知られており、春になると美しい桜の花が咲き誇ります。その美しさから、神戸市の「花の名所50選」にも選ばれ、多くの観光客や地元の人々が訪れるスポットとなっています。

鉢伏山とその魅力

鉢伏山(はちぶせやま)は、標高246mの山で、須磨浦公園の一部として整備されています。ハイキングコースが整備されており、ロープウェイやカーレーターを利用して登ることもできます。

鉢伏山からの景観

鉢伏山からは、須磨海岸や大阪湾を一望することができ、天気が良い日には遠く関西国際空港や明石海峡大橋まで見渡せます。また、周辺にはハイキングコースが整備されており、自然散策にも適しています。

鉢伏山の名前の由来

「鉢伏山」の名称は、神功皇后が朝鮮遠征(三韓征伐)の帰路に、この山の頂に兜の鉢を埋めたことに由来すると伝えられています。また、山の形が伏せた鉢のように見えることから名付けられたとも考えられています。

アクセス

電車でのアクセス

須磨浦公園へのアクセスは非常に便利です。最寄り駅である山陽電気鉄道本線「須磨浦公園駅」からは、駅を出てすぐの場所に位置しています。

バスでのアクセス

また、神戸市バスを利用する場合は、「須磨一の谷バス停」で下車すると、バス停からもすぐに公園へアクセスできます。

Information

名称
須磨浦公園
(すまうら こうえん)

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