摩耶ロープウェーの概要
摩耶ロープウェーは、摩耶ケーブル線と組み合わせて「まやビューライン」と呼ばれる愛称がつけられています。かつては「まやビューライン夢散歩」という愛称も使われていましたが、現在ではほとんど使用されていません。ロープウェーの運行は摩耶ケーブル線と連携して行われており、多客期には増発されることがあります。また、冬期を除く土曜・休日と夏期には、運行時間が延長されることもあります。
路線データ
- 駅数:2駅(起終点駅含む)
- 傾斜こう長:856.56m
- 最大高低差:222.23m
- 支柱数:1基
- ゴンドラ定員:29人×2台
- 主原動機:75kW三相誘導電動機
- 運転速度:3.6m/s
- 所要時間:6分
運行形態
摩耶ロープウェーは、摩耶ケーブル線と同じ時刻で20分間隔で運行されます。改札は発車3分前から行われ、多客期には増発されることがあります。所要時間は約6分で、冬期を除く土曜・休日と夏期には営業時間が延長されます。また、2007年9月から夏季を除き、毎週火曜日(祝日の場合は翌水曜日)が休業日となっています。
ゴンドラの特徴
摩耶ロープウェーの現在のゴンドラには、それぞれ愛称が付けられています。1号車は「ひこぼし」、2号車は「おりひめ」と名付けられ、車体色は摩耶ケーブル線と同様に「ひこぼし」は苔色、「おりひめ」は海老茶色で彩られています。
2001年の営業再開時に導入された3代目の車両は、後に事故で破損した「おりひめ」が新たに製造され、4代目として登場しました。4代目の「おりひめ」は、2014年に製造され、外観は3代目とほぼ同じで、内装も再利用可能な部品を極力流用して製作されました。車両の窓枠は、当初アルミ無塗装でしたが、後に車体の色に合わせて塗装されました。また、前照灯は白色LEDに変更されています。
歴史的な背景
摩耶ロープウェーの初代車両は、1955年(昭和30年)に神戸市交通局が「奥摩耶ロープウェイ」として開業した際に導入されました。この初代車両は、丸みを帯びた車体で、白を基調に緑の模様が施されていました。1号車は「すずかぜ」、2号車は「そよかぜ」という愛称が付けられていました。
1974年からは、角ばったデザインの2代目車両が導入され、こちらも「すずかぜ」と「そよかぜ」という愛称が引き継がれました。しかし、1995年の阪神・淡路大震災の影響で運休となり、その後、2001年に再開される際に、3代目の車両が導入されました。再開後の駅名も現在の「虹の駅」と「星の駅」に変更されました。
その後、2014年には、運転制御システムの更新中に発生した事故で「おりひめ」が破損しましたが、同年5月に片側のゴンドラのみで運行が再開され、10月には「おりひめ」が復旧しました。現在も3代目「ひこぼし」と4代目「おりひめ」が運行されています。
駅一覧と接続路線
摩耶ロープウェーは、虹の駅と星の駅の2つの駅で構成されています。虹の駅は、摩耶ケーブル線と接続しており、星の駅では六甲摩耶スカイシャトルバスや阪急バスと接続しています。このように、摩耶ロープウェーは多くの交通手段と連携しており、アクセスも非常に便利です。
まとめ
摩耶ロープウェーは、その美しい景観と歴史的な背景を持つ神戸市の重要な観光施設です。虹の駅から星の駅までのわずか6分間の旅で、神戸の壮大な夜景や周辺の自然を堪能することができます。また、ゴンドラの車両には愛称が付けられており、それぞれの歴史や背景が込められています。摩耶山を訪れる際には、ぜひ摩耶ロープウェーを利用して、その魅力を体感してみてください。