☰
✕

兵庫県 > 神戸・有馬(有馬温泉) > ポートアイランド

ポートアイランド

(Port Island)

海に広がる神戸の未来都市

ポートアイランドは、兵庫県神戸市中央区の神戸港内に位置する人工島です。「ポーアイ」や「PI」の愛称でも親しまれ、住宅地や商業施設、港湾施設、研究機関、教育機関、公園などが集まる、都市機能を備えたウォーターフロントエリアです。

神戸大橋や港島トンネルなどによって神戸市中心部と結ばれ、島内には新交通システムのポートライナーが走っています。1981年の街びらき当時は世界最大級の人工島として注目され、神戸の都市開発を象徴する存在となりました。現在も医療や科学技術の研究拠点として発展を続ける一方、動物園や科学館、ショッピング施設、緑豊かな公園などがそろい、観光やレジャーも楽しめるエリアです。

「山、海へ行く」構想から生まれた人工島

ポートアイランドの構想が浮上したのは1963年です。戦後の高度経済成長期には神戸港の貨物取扱量が増加し、港湾施設の拡充が重要な課題となっていました。神戸市は新たな埠頭の整備に加え、将来の都市開発に必要な土地を確保するため、神戸港の南側に大規模な人工島を建設する計画を進めました。

埋立工事は1966年に着工され、六甲山地の土砂を利用して海を埋め立てる方法が採用されました。この開発を象徴するキャッチコピーが「山、海へ行く」です。山の土砂を海へ運び、新しい土地を生み出すという大規模な構想は、神戸の都市づくりを代表するプロジェクトとなりました。

開発では、コンテナ船用の埠頭や定期船用の岸壁の整備、荷役作業の機械化、港湾機能の高度化に加え、都市再開発用地の確保も目標とされました。こうしてポートアイランドは、港湾施設と都市機能を一体的に整備する先進的な人工島として計画され、約15年にわたる工事を経て完成しました。

1981年の街びらきとポートピア'81

1981年2月4日、ポートアイランドの合同完工式が行われました。埋立面積は約436ヘクタール、総事業費は約5,300億円に達し、当時の大規模な都市開発を象徴する事業となりました。

街びらきに合わせて開催されたのが、「神戸ポートアイランド博覧会」、通称「ポートピア'81」です。多くの来場者を集め、地方博覧会の成功例として知られるようになりました。この博覧会は、ポートアイランドの知名度を全国に広めるとともに、神戸が未来型の都市づくりに取り組む姿を印象づけました。

島の計画と設計には、建築家・都市計画家の水谷頴介が携わりました。埋立地の造成には、地盤改良などの技術が取り入れられ、都市計画や土木技術の面でも注目を集めました。ポートアイランドの整備は、その後のウォーターフロント開発にも影響を与えた先駆的な取り組みのひとつです。

阪神・淡路大震災からの復興

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、ポートアイランドも液状化現象などによる大きな被害を受けました。人工島の地盤や港湾施設が被災し、交通や物流にも影響が及びましたが、復旧作業が進められ、港湾機能の回復と街の再建が図られました。

震災後もポートアイランドでは、新たな都市機能の整備や産業の集積が進められています。港湾施設を中心とした島から、研究開発や医療、教育など多様な機能を持つ都市へと発展してきたことも、このエリアの大きな特徴です。

第2期地区と神戸医療産業都市

ポートアイランドの南側では、1987年に第2期地区の建設が始まりました。さらに1998年には、医療関連の研究機関や企業などを集積させる「神戸医療産業都市(KBIC)」の取り組みが始まりました。現在は、医療技術の研究や先端医療、医療関連産業の発展を支える国内有数の研究開発拠点として知られています。

この地区には、理化学研究所をはじめとする研究機関や、医療・臨床研究に関わる施設が集まっています。また、スーパーコンピュータ「京」や「富岳」に関連する研究開発拠点が置かれ、計算科学や先端技術の分野でも重要な役割を担っています。

こうした研究機関の集積により、ポートアイランドは港湾都市としての役割に加え、医療や科学技術の未来を切り開く知的産業の拠点としても発展しています。

大学や学校が集まるキャンパスエリア

ポートアイランドでは、研究機関だけでなく教育機関の整備も進められてきました。2002年には「神戸ポートアイランド西地域」が都市再生緊急整備地域に指定され、大学や高等学校などが集まるキャンパスエリアとして発展しました。

教育機関と研究施設が近接していることから、学術研究や人材育成を支える環境が整えられています。また、2016年には小中一貫教育の取り組みを背景に、日本初の義務教育学校がポートアイランドに設立されました。教育、研究、産業が結びつく街として、島内の都市機能はさらに多様化しています。

国際会議や展示会の拠点「神戸コンベンションコンプレックス」

ポートアイランドには、国際会議や展示会、各種イベントに対応する大規模な施設群「神戸コンベンションコンプレックス」があります。国際会議場や展示場、多目的ホールなどが集まり、国内外から多くの来場者を迎える神戸のコンベンション拠点となっています。

主な施設には、神戸国際会議場、神戸国際展示場、神戸ポートアイランドホール(ワールド記念ホール)、神戸国際交流会館、ポートピアホール、神戸商工会議所会館などがあります。学術会議や企業の展示会、コンサート、スポーツイベントなど、さまざまな目的で利用されています。

このほか、神戸ファッションタウンやジーベックホールなどの施設もあり、ビジネスや文化活動を支えています。イベントの開催時には多くの人でにぎわい、普段とは異なる活気に包まれます。

家族で楽しめる観光・レジャー施設

ポートアイランドには、科学やスポーツ、動物とのふれあいなどを楽しめる施設も充実しています。子どもから大人まで幅広い世代が楽しめるため、神戸観光の立ち寄り先としてもおすすめです。

神戸どうぶつ王国

神戸どうぶつ王国は、動物や植物とのふれあいを楽しめる施設です。屋内外の展示エリアがあり、さまざまな動物を間近に観察できるのが魅力です。天候に左右されにくいエリアも備えているため、家族連れの観光にも適しています。

バンドー神戸青少年科学館

バンドー神戸青少年科学館は、科学や宇宙、自然現象などを体験しながら学べる施設です。参加型の展示を通じて科学への興味を深められるため、子どもはもちろん、大人も楽しみながら学習できます。

UCCコーヒー博物館

コーヒーの歴史や文化、製造工程などを紹介する専門博物館です。コーヒーが世界に広がってきた歩みや、香り高い一杯ができるまでの過程を学べます。コーヒー好きの方はもちろん、身近な飲み物について新たな発見をしたい方にもおすすめです。

神戸市立ポートアイランドスポーツセンター

スケートリンクなどを備えた総合スポーツ施設です。スポーツを楽しみたい方や、イベントとあわせて体を動かしたい方に利用されています。利用できる施設や営業時間は時期によって異なるため、訪問前に最新情報を確認すると安心です。

アシックススポーツミュージアム

スポーツ用品メーカーのアシックスに関する展示を通じて、スポーツ用品の開発や技術、スポーツ文化に触れられる施設です。スポーツに関心のある方にとって、競技を支える技術やものづくりへの理解を深める機会となります。

このほか、みなと異人館やポートアイランドゴルフ倶楽部、フットサル施設などもあり、歴史やスポーツ、レジャーなど、目的に合わせた過ごし方ができます。

海辺の景色を楽しめる公園と緑地

都市的な景観が広がるポートアイランドですが、島内には緑地や公園も整備されています。海沿いを散策したり、芝生や緑に囲まれて休憩したりと、都会の中で自然を感じられる場所です。

主な公園には、ポートアイランド北公園、中公園、南公園、西公園(ポーアイしおさい公園)、中央緑地公園などがあります。海辺の景色を楽しみながら散歩したり、街並みを眺めながらひと休みしたりするのに適しています。

ポートアイランドのメインストリートであるポートピア大通りは、街路樹が美しい通りとして知られています。また、島内には「神戸らしい眺望景観50選」に選ばれた場所もあり、都市景観と港の風景をあわせて楽しめます。

交通アクセスと島内の移動

ポートアイランドへの主な交通手段は、神戸新交通ポートアイランド線、通称「ポートライナー」です。三宮方面から島内へアクセスでき、中公園駅、みなとじま駅、市民広場駅、南公園駅など、目的地に応じて駅を使い分けられます。国際会議場や展示場、動物園、研究施設などを訪れる際にも便利です。

道路では、神戸大橋やポートピア大橋、港島トンネルなどを通じて神戸市中心部と結ばれています。また、神戸空港島とは神戸スカイブリッジでつながっています。車やバスでもアクセスできますが、訪問先によって最寄り駅や利用できる交通手段が異なるため、事前に確認しておくとスムーズです。

観光とビジネスが共存する神戸の未来都市

ポートアイランドは、港湾施設を整備するための人工島として誕生し、国際会議や展示会、商業施設、研究機関、教育機関、レジャー施設などを備えた多機能な都市へと発展してきました。大規模な人工島の建設技術や、震災からの復興、医療産業都市としての成長など、神戸の歩みを知るうえでも興味深いエリアです。

動物や科学に触れられる施設を巡る家族旅行から、海辺の公園での散策、国際会議や研究施設への訪問まで、さまざまな目的で楽しめます。神戸の港町らしい風景と未来に向けた都市づくりの両方を感じられるポートアイランドを、神戸観光のコースに加えてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
ポートアイランド
(Port Island)

神戸・有馬(有馬温泉)

兵庫県