施設概要
「姫路市書写の里・美術工芸館」は、6つの展示室を有し、地元の伝統工芸品や美術作品、郷土玩具の展示を行っています。 また、姫路はりこや姫路こまなどの工芸品制作の実演・体験も楽しめるほか、ミュージアムショップでは姫路ならではのお土産を購入することができます。
主な施設
- 展示室A・C:常設展示室
- 展示室B:常設展示および企画展示室
- 企画展示室:期間限定の特別展を開催
- 郷土玩具室:播磨地方の伝統工芸品や郷土玩具の展示
- 工芸工房:姫路はりこ、姫路こま、姫山人形の制作体験が可能
- 屋台コーナー:播磨地方の祭り屋台を展示
- ビデオコーナー・休憩コーナー:訪問者がゆったりと過ごせるスペース
- ミュージアムショップ:姫路の伝統工芸品や関連グッズの販売
展示内容
展示室A(1階・2階)
清水公照の泥仏
東大寺長老であった清水公照(しみず こうしょう)が制作した泥仏約270体が展示されています。 これらは、瀬戸、九谷、信楽、清水、備前、萩、唐津、有田など全国の著名な窯元で焼かれ、それぞれ個性豊かな表情を持っています。
備前大甕
備前焼の陶芸作家・森陶岳(もり とうがく)の作品で、清水公照が窯元を訪れ、山の模様を描いたものです。 公照の遺作としても知られています。
姫路城大天守閣の鯱瓦(復原)
国の選定保存技術保持者であった鬼師・小林平一(1923-2002)が制作した復原鯱瓦が展示されています。 鬼師とは、鬼瓦や鯱、鴟尾などの役瓦を作る職人のことを指します。
展示室B(中2階)
広がる「すみ・いろ・つち」の世界
清水公照が全国の窯元に出かけ、作家の作った壷や皿に絵付けを施した陶芸作品のほか、書や絵、絵日記などを展示。 「すみ」は書、「いろ」は絵、「つち」は焼き物を意味します。
展示室C(2階)
春夏秋冬四季折々のメッセージ
12か月の絵暦や句抄など、清水公照の作品が展示される茶室風の展示空間。 季節に応じて展示替えが行われます。
郷土玩具室(1階)
昔懐かしい郷土人形と玩具
姫路はりこや土人形、こけしなど、全国各地の郷土玩具を展示。 実際に触れて遊べるコーナーもあります。
屋台コーナー(1階)
祭り屋台の実物展示
1992年まで姫路市勝原区宮田の秋祭りで使用されていた屋台を展示。 この屋台は、姫路市網干区の魚吹八幡神社の秋季例祭で使用されていたものです。
伝統工芸の実演と体験
館内の工芸工房では、姫路の伝統工芸である「姫路はりこ」「姫路こま」「姫山人形」などの制作実演を見学できます。 また、はりこ面の絵付けやこまの色付けなど、実際に体験できるワークショップも開催されています。
建築概要
「姫路市書写の里・美術工芸館」は、1994年に竣工しました。 設計は宮脇檀建築研究室、施工は大成建設と大谷建設の共同企業体が担当。 1997年には兵庫県建築士事務所協会の「くすのき建築文化賞」や「さわやか街づくり賞(兵庫県知事賞)」を受賞しています。
アクセス情報
- 山陽電車「山陽姫路駅」から神姫バス⑧系統で約25分、「書写山ロープウェイ」行き終点で下車、徒歩3分。
- JR「姫路駅」から神姫バス⑧系統で約25分、「書写ロープウェイ」行き終点で下車、徒歩3分。
周辺観光スポット
近隣には、歴史ある「書写山圓教寺」や「姫路城」など、見どころの多いスポットがあります。 美術館見学とあわせて、姫路の魅力を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。