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姫路ゆかたまつり

(ひめじ 浴衣 祭)

姫路ゆかたまつりは、兵庫県姫路市にある姫路城の守護神、長壁神社の例祭に由来する伝統的な夏祭りです。この祭りは、浴衣姿の人々が市内を彩る、初夏の風物詩として広く知られています。

祭りの概要

開催時期と場所

姫路ゆかたまつりは毎年6月22日から24日にかけて、姫路市の中心部で開催されます。主な会場は長壁神社、大手前通り、姫路城三の丸広場、大手前公園、そして城南公園です。これらの場所では、さまざまな催し物や露店が並び、祭りの雰囲気を楽しむことができます。

歴史と変遷

この祭りは古くから続いていますが、2006年から2009年までは開催期間が2日間に短縮されていました。また、2020年には新型コロナウイルス感染症の影響で中止となりました。

特に2013年以前は、800店近い夜店が出店し、その規模は西日本一とも、日本一とも言われ、3日間で20万人以上が訪れる一大イベントでした。しかし、2013年に発覚した暴力団との不祥事により、出店規模は大幅に縮小されました。それ以来、公募制となり、夜店の数は以前の10分の1ほどになっています。

主な行事

オープニングセレモニー

祭りは華やかなオープニングセレモニーで幕を開けます。このセレモニーでは、姫路の歴史と伝統を感じさせる様々な演出が行われ、訪れた人々を魅了します。

ゆかたパレード

走馬灯を手にした子供たちや姫路お城の女王が、華やかなパレードを繰り広げます。浴衣姿の参加者が町を練り歩く姿は、祭りの象徴とも言える光景です。

姫路城民謡フェスティバル

このフェスティバルでは、地元の伝統的な民謡や踊りが披露され、訪れた人々はその魅力に浸ることができます。

ゆかたファッションショー

浴衣をテーマにしたファッションショーも行われ、参加者は自慢の浴衣姿を披露します。このショーは、現代的な浴衣のデザインやスタイルを楽しめるイベントです。

地域ふれあいステージ

地域の団体やグループが様々なパフォーマンスを披露するステージも設けられています。音楽や踊り、伝統芸能など、多彩な演目が楽しめます。

各商店街による催し物

祭り期間中、姫路市内の各商店街でも特別なイベントやセールが行われ、訪れた人々に多くの楽しみを提供しています。

浴衣着用の特典

祭り期間中、浴衣を着用して訪れると、以下のような特典が受けられます:

姫路ゆかたまつりの由来

長壁神社の歴史

長壁神社は千年以上前から、現在の姫路城のある姫山に鎮座していました。しかし、安土桃山時代に黒田氏や豊臣秀吉が姫山に本格的な城を築いたため、一般の人々が参拝することが難しくなっていました。

政岑公とゆかたまつりの起源

江戸時代中期、姫路藩主であった榊原政岑は、庶民が気軽に長壁神社に参拝できるようにと考え、神社を長源寺の境内に移しました。そして、1742年の夏至の日に、遷座祭を行いました。祭りに参加する町人たちは、浴衣姿で参拝することを認められたことが、「ゆかたまつり」の起源となりました。

当時、浴衣は本来下着として扱われており、外出時に着用することは「はしたない」とされていました。しかし、この祭りを機に、浴衣が夏祭りの定番となり、現在に至るまで続いています。

現代のゆかたまつり

1952年に一度中断したゆかたまつりは、地元の呉服屋の組合「呉友会」の尽力により、再び開催されるようになりました。現在でも、多くの市民や観光客が訪れる姫路市の重要な行事として続いています。

他地域のゆかたまつり

姫路ゆかたまつりの成功により、全国各地で同様の「ゆかたまつり」が開催されるようになりました。以下はその一部です:

Information

名称
姫路ゆかたまつり
(ひめじ 浴衣 祭)

姫路・赤穂

兵庫県