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赤穂市立 海洋科学館

(あこう しりつ かいよう かがくかん)

赤穂市立海洋科学館は、兵庫県赤穂市にある「海」と「塩」をテーマにした科学館です。この科学館は1987年に開館し、兵庫県立赤穂海浜公園内に位置しています。中世から近現代までの塩田を復元した施設「塩の国」を備え、訪れる人々に赤穂市の歴史や自然について深く知ってもらう場として機能しています。

施設の概要

建築概要

赤穂市立海洋科学館の本館は、環境設計研究室によって設計され、織本構造設計が構造設計を担当しました。延床面積は約1,400平方メートルで、鉄筋コンクリート造りの地上2階建てです。建築デザインが評価され、「兵庫県みどりの建築賞」を受賞しています。

展示とテーマ

館内は「海へのいざない」「ようこそ赤穂」「海を知ろう」「塩のギャラリー」の4つのテーマに分かれており、それぞれが瀬戸内海と赤穂市の自然や地理、塩の科学的な特性について展示しています。標本やパネル、映像を駆使して、赤穂市の自然環境や歴史をわかりやすく紹介しています。

「塩の国」復元施設

館外には「塩の国」という塩田復元施設があり、揚浜式、入浜式、流下式の各塩田が再現されています。ここでは実際にかん水(濃い海水)を使用した塩づくり体験ができるため、来館者は歴史的な製塩技術を体感することができます。

利用情報

開館時間と休館日

赤穂市立海洋科学館は、毎日9時から16時30分まで開館しており、最終入館は16時です。火曜日が休館日となっていますが、祝日と重なった場合は翌日が休館日となります。また、年末年始(12月28日~1月4日)も休館します。

入館料金

大人の入館料は200円、小中学生は100円です。特別展が開催されている期間中は、追加料金がかかることがあります。

アクセス

赤穂市立海洋科学館へのアクセスは、JR播州赤穂駅から「かんぽの宿赤穂」方面行きのバスに乗り、「赤穂高校」バス停で下車し、南へ約1km歩くと到着します。土日祝には、海浜公園前行きの路線バスも利用可能です。また、車でのアクセスの場合、山陽自動車道「赤穂IC」から約15分です。

駐車場

科学館自体には専用の駐車場はありませんが、赤穂海浜公園の西駐車場を利用できます。普通車の駐車料金は1回500円です。

周辺の見どころ

赤穂市立海洋科学館は、周囲に自然や歴史を感じられるスポットが多く点在しています。近隣には、兵庫県立赤穂高等学校や赤穂市の観光名所があり、歴史的な背景を持つ赤穂市を散策しながら学べる環境が整っています。

赤穂市の歴史と塩田の役割

赤穂市は古くから塩の生産で知られており、その歴史は瀬戸内海沿岸に広がる塩田と深く結びついています。海洋科学館で展示されている塩田の復元は、当時の塩の生産工程を忠実に再現しており、来館者に赤穂の伝統的な製塩技術の重要性を伝える役割を果たしています。

この科学館は、訪れる人々に赤穂市の自然と歴史について学び、体験できる貴重な場所です。特に、復元された塩田での塩づくり体験は、地域の文化や歴史に対する理解を深めるとともに、未来へと引き継がれるべき伝統的な技術の重要性を感じさせます。

Information

名称
赤穂市立 海洋科学館
(あこう しりつ かいよう かがくかん)

姫路・赤穂

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