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姫路市立水族館

(Himeji City Aquarium)

播磨の海や里山の生き物に出会える「山の上の水族館」

姫路市立水族館は、兵庫県姫路市の手柄山中央公園内にある水族館です。1966年6月12日に開館し、手柄山の中腹という珍しい立地から、「山の上の水族館」として親しまれています。

展示の中心となっているのは、播磨灘の海や播磨地域の河川、ため池などに生息する生き物です。海の魚やウミガメをはじめ、淡水魚、両生類、爬虫類など、身近な自然に関わる多彩な生き物を観察できます。

生き物を眺めるだけでなく、餌やりの様子を見学したり、実物の大きさや重さを再現した模型に触れたりできるのも魅力です。カメの甲羅を背負う体験型展示など、楽しみながら生き物の特徴を学べる工夫も充実しています。子どもから大人まで、播磨の自然や生き物について理解を深められる施設です。

本館「はりまの里海」

本館は地上3階・地下1階の構造で、播磨灘に生息する海の生き物を中心に展示しています。海岸の磯や干潟に暮らす生き物から、海中を泳ぐ魚、ウミガメまで、瀬戸内海の自然を身近に感じられる展示がそろっています。

館内には、播磨灘大水槽やウミガメプール、ペンギンの淡水プール、クラゲの展示などがあり、さまざまな環境に暮らす生き物を観察できます。標本や解説展示も設けられており、生き物の体の仕組みや不思議な生態について学べます。

屋上には、旧市民プールの跡地を活用したビオトープが整備されています。水辺の環境を観察できるほか、太陽光発電用のソーラーパネルも設置されており、自然環境やエネルギーについて考えるきっかけにもなります。

本館の主な展示

本館では、「はりまの磯と干潟」「クラゲファンタジア」「背骨のない生き物」「岩場の魚」などの展示を通じて、海辺の生態系や生き物の多様性を紹介しています。

「播磨灘大水槽」では海の生き物を観察でき、「ウミガメプール」では大きなウミガメの姿を間近に楽しめます。ヌートリアやペンギンなど、水族館の中でも個性豊かな生き物に出会える展示もあります。

また、タッチプールや淡水カメ池、企画展示室なども設けられています。屋外には「ため池ビオトープ」や「じゃぶじゃぶ小川」があり、展示室の中だけでなく、水辺の環境を通して生き物への理解を深められます。

新館「はりまの里地」

新館は、手柄山交流ステーションの1階と2階部分に設けられています。入館口と券売機も新館1階にあり、本館とは連絡通路でつながっています。

このエリアは、かつての姫路市営モノレール手柄山駅の施設を活用して整備されました。旧駅は手柄山交流ステーションとして改装され、モノレールの検修線跡を利用して「はりまの里地ゾーン」が設けられています。

展示の中心は、播磨地域の川や田んぼ、ため池などに暮らす淡水の生き物です。海の生態系を紹介する本館とは異なる視点から、地域の自然環境や生物のつながりを学べます。

新館の主な展示

新館には、「田んぼ・ため池」「淡水の生き物・上流から下流」「上から下から水槽」「ホタルファンタジア」などの展示があります。水辺の環境ごとに生き物の違いを観察でき、川の上流から下流へと続く自然のつながりを理解するのに役立ちます。

「アクア・ラボ」や「リクガメコーナー」のほか、播磨地域の両生類や爬虫類、オオサンショウウオを紹介する展示もあります。さらに、外国から来た生き物や希少な淡水魚、水生昆虫などについて学べるコーナーも設けられています。

海だけでなく、身近な川や池、田んぼにも多様な生き物が暮らしていることを知ることができるため、地域の自然を学ぶ場としても魅力的です。

多彩な生き物との出会い

姫路市立水族館では、アオウミガメやアカウミガメ、ケヅメリクガメ、ワニガメなどのカメ類をはじめ、カブトガニやオオサンショウウオ、フンボルトペンギン、ヌートリアなど、さまざまな生き物を飼育しています。

魚類では、ゴンズイやクマノミ、トビハゼ、カタクチイワシ、アリゲーターガーなどを観察できます。さらに、アカシマシラヒゲエビやエラブウミヘビ、ナマコなども展示されており、生息環境や体の特徴の違いを比べながら見学できます。

特に、ウミガメやオオサンショウウオなどは、水族館が飼育や研究に取り組んできた生き物として知られています。展示を通して、それぞれの生き物の暮らしや生態、自然環境を守ることの大切さについて考えてみるのもよいでしょう。

飼育生物や展示内容は、繁殖や健康管理などの事情により変更される場合があります。特定の生き物を目当てに訪れる際は、最新の展示情報を確認しておくと安心です。

開館から現在までの歩み

1966年に開館した地域密着型の水族館

姫路市立水族館は、1966年6月12日に手柄山の東側中腹に開館しました。開館以来、播磨地域の水辺に暮らす生き物を中心に展示し、地域の自然や生態系について学べる場所として親しまれてきました。

1980年には、カメなどの生き物に触れられるタッチプールが開設されました。また、ミナミイシガメやオーストラリアナガクビガメの人工繁殖にも取り組み、1987年と1993年には日本動物園水族館協会の繁殖賞を受賞しています。生き物を展示するだけでなく、飼育や繁殖に関する取り組みも、この水族館の特徴です。

耐震改修と施設の拡張

1996年から1999年にかけて部分的な耐震工事が行われましたが、施設全体の老朽化が進んだことから、全面的な改修が検討されました。2008年10月31日には耐震工事と施設拡張工事のため一時休館し、その後の3日間は市民に無料開放されました。

約2年8か月にわたる工事を経て、2011年7月2日にリニューアルオープンしました。改修によって敷地面積は従来の4,168平方メートルから8,210平方メートルへと拡大し、展示環境の充実が図られました。

本館3階と新館1階を連絡通路で結び、新館1階に入館口と券売機を設置。さらに、駐車場からの移動を支えるエレベーターやスロープなども整備され、車椅子を利用する方や高齢者にも配慮した施設となりました。ロゴマークも、ヒメジからカメが孵化しようとしているデザインへと変更されています。

タッチプールのリニューアル

2014年4月26日にはタッチプールの改修が完了し、ウニやヒトデに加えて、小型のサメやエイにも触れられる展示が整備されました。生き物の形や手触りを実際に体験することで、図鑑や映像だけでは分かりにくい特徴を学べます。

生き物に触れる際は、施設の案内やスタッフの説明に従い、動物に負担をかけないように楽しみましょう。展示内容や体験できる生き物は変更される場合があります。

利用案内

開館時間と休館日

開館時間は午前9時から午後5時までで、入館受付は午後4時30分までです。休館日は火曜日と12月29日から1月1日までです。火曜日が祝日の場合など、休館日の扱いが変更される可能性もあるため、訪問前に最新の開館情報を確認しましょう。

入館料金

入館料は、大人520円、小・中学生210円です。障害のある方や姫路市内在住の65歳以上の方は、所定の条件により無料で入館できます。

また、ひょうごっ子ココロンカード、どんぐりカード、姫路市高齢者福祉優待カードなどの対象施設となっており、対象者はカードを提示することで無料入館できる場合があります。対象条件や必要な証明書類については、事前に施設へ確認しておくと確実です。

アクセス

バスでのアクセス

JR姫路駅または山陽姫路駅から神姫バスを利用し、南3番乗り場から95・96・97系統のいずれかに乗車して「姫路市文化センター前」で下車します。所要時間は約5分、運賃は170円と案内されています。

バスの系統や停留所、運賃は変更される場合があります。訪問する際は、最新の運行情報を確認してください。

電車と徒歩でのアクセス

山陽電鉄の手柄駅からは、西へ約600メートル、徒歩約10分です。駅から歩いて訪れる場合は、周辺の道路や公園内の案内に従って進みましょう。

手柄山中央公園の観光とあわせて楽しむ

姫路市立水族館は、自然や文化施設が集まる手柄山中央公園内に位置しています。水族館で海や里地の生き物を観察した後は、公園内を散策しながら、手柄山の自然や周辺施設を楽しむこともできます。

また、姫路市街地には、世界遺産の姫路城をはじめ、歴史や文化に触れられる観光スポットが点在しています。水族館で地域の自然を学び、城下町の散策や文化施設の見学を組み合わせれば、姫路の多彩な魅力を一日を通して味わえます。

姫路市立水族館は、播磨の海や川、ため池に暮らす生き物を身近に感じられる水族館です。タッチプールや体験型展示、充実した生き物の解説を通じて、楽しみながら自然への理解を深めてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
姫路市立水族館
(Himeji City Aquarium)

姫路・赤穂

兵庫県