施設の特徴
西はりま天文台は、毎夜天体観望会を開催しており、参加者は公園内の宿泊施設を利用して深夜の天体観望を楽しむことができます。また、天文講演会や各種イベントも随時開催されており、隕石などの展示が自由に見学可能です。
施設の種類と公開内容
兵庫県立西はりま天文台は以下の施設から構成されています:
- 天文台・観測ドーム・観測棟
- 宇宙・天文展示
- 屋外展示
- 学校教育支援施設
- 生涯学習施設
- 研究機関
公開内容としては、施設見学や天体観望会、天文講演会、天文関連イベントがあり、大学教育や研究活動も行われています。
沿革
西はりま天文台の歴史は以下の通りです:
- 1990年:北館を中心として公開天文台として開所。
- 2001年4月:大型望遠鏡計画がスタート。
- 2004年10月:国内最大かつ一般公開用としては世界最大(当時)の反射式天体望遠鏡「なゆた」のファーストライト。
- 2004年11月:「なゆた」の一般公開利用および研究利用を開始。
- 2016年2月:「なゆた」の2m鏡を再蒸着によりリフレッシュ。
教育・研究活動
兵庫県立大学として大学教育が実施されるほか、観測研究支援活動や教育支援活動が行われています。観測研究支援活動では大学などの研究者に対して施設の利用を開放し、教育支援活動では学校理科教育の支援を行っています。また、普及活動として天文学への理解を深めるため、施設の利用を広く開放しています。
施設・機器
西はりま天文台には様々な観測機器と施設があります:
- 天文台南館:大型反射式天体望遠鏡「なゆた」を用いた研究などが行われる施設。
- 口径200cm反射式天体望遠鏡「なゆた」:
- 有効口径:2000ミリ
- 主口径:2050ミリ
- 主鏡F比:1.5
- 光学系:リッチー・クレチアン式
- 主鏡素材:ULE低膨張ガラス
- 観測波長:可視光~近赤外(K-Band)
- 架台:経緯台方式
- 駆動方式:フリクションドライブ
- 架台制御:全自動式
- 観測装置:
- ナスミス焦点1:高感度カラーカメラ(HIVISCAS)
- ナスミス焦点2:可視光分光器(MALLS)
- カセグレイン焦点1:可視光撮像装置(MINT)
- カセグレイン焦点2:3色同時近赤外カメラ(NIC)
- カセグレイン焦点2:可視光ターゲット観測システム(VTOS)
- スタディールーム:120人収容、70インチビデオプロジェクター、ピアノ完備。
- 研究室:
- 望遠鏡制御室:コンピュータによる完全自動制御が可能。
- 望遠鏡観測室:望遠鏡の見学も可能。
- 天文台北館:
- 口径60cm反射望遠鏡:カセグレイン式、合成焦点距離7200ミリ
- 同架望遠鏡:350ミリ シュミットカセグレイン式
- スタープラザ:
- 口径15cm屈折望遠鏡
- 口径10cm 大型双眼鏡
- 太陽望遠鏡「キラキラとんぼ」
- サテライトドーム(貸出用天文台):
- サテライトA:ドーム径3.0m、ミカゲ光器口径26cm反射望遠鏡
- サテライトB:ドーム径2.5m、高橋製作所口径18cm反射望遠鏡
- 休憩所:ファミリードーム、マゼランWHITEY DOB 30cm/F5 ニュートン反射鏡
- 電波望遠鏡:
- 太陽バースト電波望遠鏡12GHz(BSアンテナを活用)
- 38MHzリオメータ
- 22MHzリオメータ
- 貸出用望遠鏡:多様な貸出用望遠鏡が用意されています。
所在地とアクセス
兵庫県立西はりま天文台の所在地は以下の通りです:
住所:〒679-5313 兵庫県佐用郡佐用町西河内407-2
アクセス方法は以下の通りです:
- JR姫新線・智頭急行智頭線 佐用駅からタクシーで約15分
- 姫路駅から播磨新宮駅経由でアクセス可能
- 以前は姫路駅から神姫バスの急行が運行されていましたが、2023年3月31日をもって休止されています。