概要
御津自然観察公園は、「西播磨花の郷」にも指定されており、春には梅の花を中心に、多彩な花々が咲き乱れます。また、園内には中国風の建築物があり、訪れる人々に異国情緒を感じさせる景観が広がっています。これらの建物は、中国人の手によって建設され、独特の文化と風情を楽しむことができるよう工夫されています。
唐梅閣から望む瀬戸内海
御津自然観察公園の代表的な施設として「唐梅閣」があり、これは中国梅園を象徴する建物で、展望台の役割を果たしています。ここからは瀬戸内海を一望でき、絶景を楽しむことができます。特に春には、満開の梅と青い海のコントラストが美しく、訪れる人々の心を癒します。
園内の主な施設
唐梅閣(とうばいかく)
唐梅閣は中国式の展望施設で、日本人に異国情緒を感じさせるために建設されました。この建物は、公園の中心的な存在であり、展望台として瀬戸内海を一望できる絶好のビューポイントとなっています。
梅資料館(尋梅館)
「尋梅館」は、梅に関する情報を展示する資料館です。ここでは梅の歴史や品種、栽培方法など、梅に関するあらゆる知識を学ぶことができます。特に、梅の文化やその広がりを深く理解するために、多くの訪問者がこの施設を訪れます。
休憩施設(来鶴軒)
「来鶴軒」は、日本と中国の友好を深めることを目的として建設された休憩施設です。この建物もまた、中国の建築様式を取り入れており、訪れる人々にくつろぎのひとときを提供します。美しい庭園を眺めながら、静かな時間を過ごすことができます。
雪梅香とう(せつばいこうとう)
「雪梅香とう」は、梅の花を見物するために設けられた山門です。春にはこの門をくぐり、多くの観光客が梅の花の美しさに感嘆します。また、門を飾る梅の木が織りなす風景も見どころの一つです。
梅影波(ばいえいは)
「梅影波」は、梅の木を石畳に描いたアートワークで、庭園内を歩きながらこの美しいデザインを楽しむことができます。梅の木々と石畳の調和がとれた景観は、訪れる人々に日本庭園の美を感じさせます。
イベントと催し物
初日の出参拝
毎年1月1日には、通常は定休日であるこの日だけ特別に園内を開放し、初日の出を観覧する参拝者を迎えます。多くの人々が新年の始まりをこの地で迎え、日の出の美しさを楽しんでいます。
みつ梅まつり
毎年2月11日には、「みつ梅まつり」が開催されます。この祭りは、観梅シーズンの始まりを告げるイベントで、みつ梅まつり実行委員会や自治会、たつの市が主催しています。祭りでは、地元の特産品であるカキを使用した模擬店や、子どもたちが楽しめるヒーローショーなど、多彩な催し物が行われます。多くの観光客がこのイベントを楽しみに訪れます。
アクセスと利用案内
料金・休園日・開園時間
御津自然観察公園は、毎年2月11日から3月25日までは有料となり、それ以外の期間は無料で開放されています。休園日は毎週月曜日と、12月29日から翌年の1月3日までであり、開園時間は午前9時から午後4時半までです。
公共交通機関でのアクセス
公園へのアクセスは、JR西日本山陽本線の網干駅で下車し、神姫バスを利用して「世界の梅公園前」まで約30分の道のりです。また、山陽電気鉄道網干線の網干駅からも神姫バスを利用して「世界の梅公園前」まで約10分で到着します。
自家用車でのアクセス
車で訪れる場合は、山陽自動車道の龍野インターチェンジまたは龍野西インターチェンジから約30分の距離にあります。駐車場も完備されており、便利に利用することができます。