開園から続く動物園の歩み
開園当初、タイから寄贈されたアジアゾウの「姫子」は、公募によって名前が付けられ、多くの人々に愛されました。その後も、ラマやホッキョクグマ、レッサーパンダ、ミナミケバナウォンバットなど、さまざまな動物が仲間に加わり、園の歴史を彩ってきました。
長年にわたって園のシンボルとして親しまれた動物たちの中には、すでに亡くなった個体もいます。2020年には、アジアゾウの「姫子(二代目)」と最後のツチブタが死亡しましたが、その姿は多くの来園者の思い出に残っています。
また、動物の繁殖にも取り組んでおり、自然繁殖や人工授精などの成果を通じて、動物の保全や飼育技術の向上にも努めてきました。
多彩な動物たちとの出会い
園内では、哺乳類や鳥類、爬虫類など、さまざまな動物を観察できます。身近な動物から野生ではなかなか出会えない種類まで、それぞれの特徴や生態に触れられるのが魅力です。
ライオンやクマなどの哺乳類
猛獣舎では、ライオンやエゾヒグマなどの迫力ある姿を観察できます。ライオンのオス「カイオ」とメス「マト」、エゾヒグマのメス「マシュウ」など、それぞれの動物の様子をじっくり見られます。
愛らしいレッサーパンダ
レッサーパンダ舎では、中国やネパールなどの山岳地帯に生息するレッサーパンダを観察できます。姫路市立動物園で飼育されているのはシセンレッサーパンダで、愛らしい表情や動きが来園者の人気を集めています。
レッサーパンダは野生での生息数が減少しており、保全が求められている動物です。かわいらしい姿を楽しみながら、野生動物を取り巻く環境について考えるきっかけにもなります。
キリンのユニークな模様
キリン舎では、アミメキリンのオス「コウスケ」を観察できます。右前足にハート形の模様があることで知られ、見つけると幸運が訪れるという話題でも親しまれています。来園した際には、ぜひ足元の模様にも注目してみてください。
色鮮やかな鳥類の展示
園内では、マゼランペンギンやフラミンゴ、フクロウ、インコ、クジャク、ダチョウなど、多彩な鳥類を観察できます。鳥によって異なる姿や行動を比較しながら楽しめるのも魅力です。
ペンギン舎
ペンギン舎では、マゼランペンギンが水中を泳ぐ姿や、陸上で仲間と過ごす様子を楽しめます。水中を軽やかに進む姿は愛らしく、子どもから大人まで幅広い来園者を楽しませています。
フラミンゴ舎
鮮やかなピンク色の羽が美しいフラミンゴは、優雅な立ち姿が印象的です。群れで過ごす様子や、長い脚を使って歩く姿など、特徴的な行動を観察できます。
猛禽類の展示
猛禽舎では、オジロワシやフクロウなどを観察できます。鋭いくちばしや爪、獲物を捉えるために発達した体の特徴など、鳥類の多様な生態について学べます。
爬虫類や小動物にも注目
爬虫類舎では、ボールニシキヘビやコーンスネーク、サバンナオオトカゲ、アカアシガメなどが飼育されています。ヘビやトカゲ、カメなど、それぞれ異なる体のつくりや動きを間近で観察できる展示です。
また、ミニ牧場ではヤギやヒツジが過ごす様子を見ることができます。大型動物とは異なる、穏やかで親しみやすい動物たちの姿も楽しみのひとつです。
動物とのふれあいやイベントを楽しむ
姫路市立動物園では、動物を眺めるだけでなく、ふれあい体験を通じて生き物への理解を深めることもできます。小動物とのふれあいコーナーは、子ども連れの家族にも人気です。
また、年間を通じて動物の生態や飼育について学べる催しが行われています。「動物のお食事タイム」では、飼育員による餌やりの様子を観察でき、動物たちの食べ方や行動を知る機会になります。
剥製展示室で動物の体を学ぶ
園内の剥製展示室では、動物の剥製や骨格標本などが展示されており、生きている姿を見るだけでは分かりにくい体の構造や特徴を学べます。動物の多様性や生態について、より深く理解したい方にもおすすめです。
昔ながらの遊具施設
姫路市立動物園には、動物の観察に加えて楽しめる遊具施設もあります。飛行機塔や観覧車、マジックハウス、モノレールなどが設置されており、動物園ならではのレトロな雰囲気を味わえます。
これらの遊具は1952年(昭和27年)に設置されたもので、長い歴史を持っています。動物たちとの出会いに加え、昔ながらの遊園地の趣を楽しめる点も、この動物園の特徴です。
夜の動物園を楽しむ「ナイトZOO」
姫路市立動物園では、姫路お城まつりの開催日などに、夜間開園イベント「ナイトZOO」が実施されることがあります。普段とは異なる時間帯に動物たちの様子を観察できる、特別な機会です。
夜の動物園では、日中とは違った雰囲気の中で動物たちの行動に注目できます。開催日や対象者などの条件は年度によって異なる場合があるため、訪問前に最新の案内を確認すると安心です。
城見橋から望む姫路城と桜
園内には、通称「赤い橋」として親しまれる城見橋があります。正式名称は「城見橋」で、幅約4.6メートル、長さ約26.6メートルの橋です。北側を望むと姫路城を一望でき、写真撮影にも適したスポットとなっています。
春には周辺の桜が花を咲かせ、歴史ある姫路城と季節の花々が織りなす美しい景色を楽しめます。動物園の散策とあわせて、城見橋からの眺望も満喫してみてはいかがでしょうか。
姫路城観光とあわせて楽しめるスポット
姫路市立動物園は、姫路城のすぐ隣に位置しているため、城内の見学や姫路公園の散策と組み合わせて訪れるのに便利です。歴史的な建造物を楽しんだ後に動物たちと出会うなど、幅広い世代が一緒に楽しめる観光プランを立てられます。
JR姫路駅または山陽電鉄姫路駅からは徒歩約15分です。また、神姫バスを利用する場合は、「姫路城大手門前」停留所で下車すると、すぐ近くに到着します。
歴史ある姫路城の景観と、多彩な動物たちとの出会いを一度に楽しめる姫路市立動物園。家族旅行や姫路観光の途中に立ち寄り、動物たちの愛らしい姿や昔ながらの園内の雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。