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原不動滝

(はら ふどうだき)

原不動滝は、兵庫県宍粟市波賀町原に位置する滝で、日本の滝百選にも選ばれた名瀑です。自然の美しさと歴史的背景を持つこの滝は、訪れる人々を魅了し続けています。

概要

原不動滝は、氷ノ山後山那岐山国定公園を代表する滝で、名瀑として広く知られています。この滝は、1969年(昭和44年)に発行された国定公園シリーズ切手の図案にも採用され、その美しさが国民に認められました。

地理的特徴と構成

原不動滝は、揖保川の支流である引原川支流の八丈川流域に位置し、竹呂山(標高1,129メートル)を源流としています。滝の落差は88メートルに達し、3段に分かれて落下するダイナミックな姿が特徴です。滝は男滝と女滝に分かれ、男滝は3段構成、女滝は男滝の最下段部の滝壺で合流し、左脇に位置します。

吊り橋「奥かえで橋」と不動堂

滝を訪れる際には、「奥かえで橋」と呼ばれる吊り橋からその全景を眺めることができます。この橋は、滝を背景にした絶好の写真スポットとしても人気です。また、駐車場から滝への遊歩道の途中には、滝の名前の由来となった「不動堂」があり、歴史と自然が調和するこの場所で、心静かに過ごすことができます。

周辺環境

原不動滝周辺は、波賀不動滝公園として整備されており、豊かな自然に囲まれています。この公園は「原不動滝森林公園」の名称で「ひょうごの森百選」にも指定されており、原生林が広がるエリアとして知られています。モミの針葉樹やブナ、モミジなどの落葉樹が多く生育し、特に秋には鮮やかな紅葉が見られる紅葉の名所となります。

公園内施設

公園内には、かつて宿泊・温泉施設「楓香荘(ふうかそう)」やキャンプ場がありました。「楓香荘」は2020年(令和2年)5月に閉館しましたが、現在でも多くの観光客がキャンプやハイキングを楽しみに訪れます。

交通アクセス

公共交通機関でのアクセス

JR姫路駅から神姫バス山崎行きに乗り、終点で下車します(所要時間約1時間20分)。その後、神姫バス原または戸倉行きに乗り換え、「原」停留所で下車します(所要時間約40分)。バス停からは徒歩約30分で滝に到着します。なお、4月から11月の土・日・祝日には、山崎から神姫バス楓香荘行きが運行されており、楓香荘からは徒歩10分です。

車でのアクセス

車を利用する場合は、国道29号「道の駅はが」から北へ約100メートル進み、分岐を西に入り約0.8キロメートルで駐車場に到着します(駐車場は無料)。駐車場から滝までは徒歩約10分です。

周辺の観光スポット

原不動滝の周辺には、他にも訪れる価値のある自然景観が多数存在します。例えば、波賀城、音水渓谷、赤西渓谷、天滝渓谷、瀞川渓谷、瀞川平、猿尾滝などがあり、それぞれが独自の美しさを持っています。滝巡りやハイキングを楽しむ観光客にとって、これらのスポットは魅力的な目的地となるでしょう。

Information

名称
原不動滝
(はら ふどうだき)

姫路・赤穂

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