チタンの大鳥居
鹿嶋神社のシンボルの一つである大鳥居は、平成10年(1998年)にチタン製で新たに造られました。この鳥居は耐久性に優れており、訪れる人々を出迎える象徴的な存在です。
御堂廻り(願掛け)の風習
鹿嶋神社では、特に「御堂廻り」と呼ばれる願掛けの風習が有名です。参拝者はまず拝殿でお参りをし、その後本殿の裏を回りながら竹の棒を置く儀式を行います。この動作を年齢の数だけ繰り返すことで、一願成就を祈願します。また、神社でありながら香を焚き、灯明をあげる風習があるのも特徴的です。
参道と名物かしわもち
鹿嶋神社の参道の両脇には、多くのかしわもちの店が立ち並んでいます。このかしわもちは、月に一度、地元の農家が神社に餅を奉納していたことに由来しており、参拝客に人気のある名物です。また、昭和40年代には皇太子時代の明仁上皇が加西フラワーセンターを訪問した際、地元自治会の働きかけによりかしわもちが献上されたこともありました。
祭神と由緒
鹿嶋神社の祭神は、武甕槌命(たけみかづちのみこと)と経津主命(ふつぬしのみこと)です。この神社の歴史は非常に古く、奈良時代に始まり、1578年(天正6年)には羽柴秀吉が神吉城を攻める際に神社周辺でも戦いがありましたが、神殿は無事に残ったと伝えられています。
江戸時代に入り、寛文年間に姫路藩の松平直矩によって、現在の祭神で復活されました。その後、元禄時代には本多忠国から境内拡張地を提供され、姫路藩によって崇敬を受け続けました。
鹿嶋神社の所在地と周辺情報
鹿嶋神社の所在地は、兵庫県高砂市阿弥陀町地徳279です。最寄り駅はJR神戸線(山陽本線)の曽根駅で、徒歩30分または神姫バスでアクセス可能です。周辺には高砂成田山守護尊寺や北山鹿島神社、高御位山などの名所があります。
まとめ
鹿嶋神社は、奈良時代から続く歴史ある神社で、一願成就や合格祈願の神として地域住民に愛されています。チタン製の大鳥居や、参道に並ぶかしわもちの店が特徴的で、訪れる人々に豊かな体験を提供しています。古来より続く風習や伝統が今も息づいており、兵庫県高砂市を訪れる際にはぜひ足を運びたい場所です。