温泉施設「ゆぴか」
白雲谷温泉の施設は「ゆぴか」と呼ばれ、日帰りで楽しめる温泉施設として親しまれています。この温泉は、地下1,300mの三木断層(中生代の生野層群)から湧き出ており、近くにある白雲谷池のほとりに位置することからその名が付けられました。施設の設計は昭和設計によるもので、コンクリート打ちっ放しの外観が特徴です。
建物の特徴
白雲谷温泉ゆぴかの建物は、谷の形状を巧みに利用して設計されており、訪れる人々に特別な空間を提供します。入口には巨大な角材を組み合わせたアーチが連なり、長いアプローチが訪れる人々を迎えます。浴室は一段下がった位置にあり、玄関方向からは建物全体が見えないため、隠れ家的な雰囲気を楽しむことができます。
露天風呂と足湯
ゆぴかの露天風呂は、すぐ裏手に広がる野池(白雲谷池)を見下ろすことができ、自然との一体感を味わえます。また、無料で利用できる足湯も設置されており、気軽に温泉を楽しむことができます。建物内には、小野市の伝統を感じさせる「そろばん神社」も祀られており、訪れた際にはぜひお参りしてみてください。
温泉の泉質と効果
白雲谷温泉の泉質は、カルシウム・ナトリウムを含む塩化物泉(低温泉)で、源泉の温度は25.6℃です。この温泉水は、毎分80リットル(1日あたり260トン)の湧出量を誇り、非常に豊富な湯量が特徴です。飲用はできませんが、その成分は多くの健康効果が期待できるとされています。
適応症
この温泉には、以下のような症状に対する効能があるとされています。
- 神経痛
- 筋肉痛
- 関節痛
- 五十肩
- 運動麻痺
- 打ち身
- 慢性消化器病
- 痔
- 冷え性
- 慢性皮膚炎
- 慢性婦人病
- 病後回復など
和食レストラン「白雲谷」
温泉施設には、和食レストラン「白雲谷」が併設されており、地元の食材を使用した料理を楽しむことができます。営業時間は10:30から22:00までで、温泉を楽しんだ後に美味しい料理を味わうことができます。また、地元物産も扱う売店もあり、お土産や特産品を購入することができます。
リニューアルと新施設
2019年12月24日に白雲谷温泉は大幅なリニューアルを行い、新たに「インフィニティバス」が登場しました。このインフィニティバスは、景色と湯船が一体化して見える設計となっており、温泉から眺める景色はまるで湯船が自然の中に溶け込んでいるかのような錯覚を与えてくれます。
アクセス情報
白雲谷温泉へは、車や公共交通機関を利用して訪れることができます。車でのアクセスは、山陽自動車道三木小野インターチェンジより約10分ほどです。また、JR西日本加古川線の市場駅や神戸電鉄粟生線の小野駅からもバスが出ており、便利にアクセスできます。特に小野市内を巡回する「らんらんバス」は、白雲谷温泉ゆぴかまでのアクセスに最適です。
その他の情報
白雲谷温泉は、小野市出身の陸上競技選手である小林祐梨子選手もよく訪れる場所として知られています。地元の人々に愛されるこの温泉は、リラックスしたひとときを過ごすのに最適な場所です。