神社の概要
自凝島神社は、伊弉諾命(いざなぎのみこと)と伊弉冉命(いざなみのみこと)を主祭神として祀っており、菊理媛命(くくりひめのみこと)も合祀されています。神社が鎮座する場所は、古代神話に登場する「国産み」の舞台とされており、特に縁結びや安産にご利益があるとされています。
名称の由来と表記
自凝島神社の名前は難読であるため、神社内の案内板や道路標識では「おのころ島神社」という表記が一般的に使用されています。また、「磤馭盧島神社」という表記も存在しますが、これはほとんど使用されていません。
境内の紹介
本殿と拝殿
神社の中心となる本殿と拝殿(神楽殿)は、静かな佇まいの中にあり、訪れる者に神聖な雰囲気を感じさせます。
鶺鴒石(せきれい石)
境内には「鶺鴒石」と呼ばれる石があり、この石の上につがいの鶺鴒が止まり、夫婦の契りを交わしている姿を見た伊弉諾命と伊弉冉命が、それを模範として夫婦の道を開き、御子神を生んだという伝説があります。
大鳥居
自凝島神社のランドマークとして有名なのが、1982年(昭和57年)3月に建立された高さ21.7メートルの大鳥居です。この鳥居は京都の平安神宮や広島の厳島神社と並び「日本三大鳥居」の一つに数えられています。
社務所
参拝者は社務所でお守りや絵馬を購入することができ、特に縁結びや安産に関するお守りが人気です。
摂社と末社
自凝島神社にはいくつかの摂社と末社があり、それぞれに異なる神々が祀られています。
八百萬神社
摂社である八百萬神社は、伊弉諾命と伊弉冉命の御子神である八百萬神を祀っています。
産宮神社
産宮神社は安産のお砂所として知られ、多くの妊婦が安産を祈願しに訪れます。
葦原国分社
葦原国分社も境内にあり、こちらも多くの参拝者が訪れる場所です。
天の浮橋分社
天の浮橋分社は、天界と地上を結ぶ神話の「天の浮橋」にちなむ神社で、特に交通安全や旅行の安全を祈願する参拝者が訪れます。
祭事と行事
自凝島神社では、年間を通じてさまざまな祭事が執り行われています。
春大祭(5月3日)
毎年5月3日に行われる春大祭は、地元住民や多くの参拝者が参加する盛大な行事です。
夏祭(7月8日)
夏の訪れを祝う夏祭は、7月8日に行われます。この祭りでは、地域の伝統的な風習や神事が執り行われ、地元の人々に親しまれています。
八百萬神社祭(9月1日)
9月1日には、八百萬神社祭が行われます。この祭りでは、八百萬神に対する感謝と祈りが捧げられます。
神徳
自凝島神社にはさまざまな神徳があるとされています。特に以下のようなご利益が有名です:
- 健康長寿: 長寿や健康を願う人々が訪れます。
- 良縁堅固: 良縁や縁結びに関する祈願が多く、特に若いカップルに人気です。
- 夫婦和合: 夫婦の和合を願う人々が参拝します。
- 安産の塩砂: 妊婦が安産を祈るために訪れることが多く、特に「安産の塩砂」は人気のお守りです。
アクセス
車でのアクセス
神戸淡路鳴門自動車道「西淡三原インターチェンジ」から県道31号・うずしおライン経由で約6km。または「榎列バスストップ」から県道66号経由で約1kmです。洲本方面からは、国道28号「養宜上交差点」から県道126号経由で約5kmの距離にあります。
バスでのアクセス
らん・らんバスを利用し、「おのころ島神社」停留所で下車すると、神社までのアクセスが便利です。