絵島の概要と歴史
絵島は、国生み神話に登場する「おのころ島」の伝承地の一つとされています。この島は古くから景勝地として知られ、多くの和歌に詠まれてきました。もともと絵島は陸地に続いていたのですが、長年の波浪の作用によって現在のような島の形になったと言われています。絵島は、明石海峡を背景に長年の風波に洗われて生まれた独特の造形美を誇り、その美しさから「おのころ島」と見立てられたと考えられています。
また、絵島の頂上には、平清盛が大輪田の泊を修築した際に、自らが人柱となった松王丸を祀った石塔が建てられています。この石塔は、松王丸の菩提を弔うために建てられたものであり、その歴史的背景も含め、絵島の重要な見どころの一つとなっています。
和歌に詠まれる名所
絵島は、古くから和歌を詠む名所として名高く、『平家物語』の「月見」の巻にも「平家が福原の新都に移った当時(1180年)、栄華の夢に耽った人々は絵島の月を見ようとして須磨から明石海峡を渡り、絵島の月を愛でながら歌会を催した」との記述が残されています。
さらに、著名な歌人である西行法師も「千鳥なく 絵島の浦に すむ月を 波にうつして 見るこよいかな」(山家集)という和歌を詠み、この地の美しさを讃えています。このように、絵島は多くの人々に愛され、和歌に詠まれるほどの名勝地として知られています。
現在の絵島
現在でも、絵島は淡路島を代表する景勝地として、多くの観光客を惹きつけています。特に夜間には島全体がライトアップされ、その幻想的な光景が訪れる人々を魅了しています。絵島は、淡路島観光の際にはぜひ訪れていただきたい名所の一つです。
地理とアクセス
絵島は、淡路島の北端に位置し、日本神話に登場する「オノゴロ島」伝承地の一つとしても知られています。島は、明石海峡を背景にした美しい風景を提供しており、その自然の造形美は訪れる人々に深い感動を与えます。
アクセスは、神戸淡路鳴門自動車道「淡路インターチェンジ」から車で約5分という便利な立地にあり、観光客にとっても訪れやすい場所です。