美術館の歴史と施設概要
西宮市大谷記念美術館は、1977年に新館とアトリエが完成し、1991年には大規模な増改築が行われました。この改築により、現在の近代的な美術館としての姿が整えられました。美術館の玄関正面には広々としたロビーがあり、大きな窓からは美しい日本庭園を眺めることができます。このロビーは旧邸宅のエッセンスを残しながらも、現代的な美術館としての雰囲気を融合させた空間です。
美術館の運営は公益財団法人西宮市大谷記念美術館が行っており、毎年恒例の「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」の開催地としても知られています。また、地元の子供たちにも親しまれており、「ひょうごっ子ココロンカード」の対象施設にもなっています。
主要な施設と展示
西宮市大谷記念美術館には、以下のような主要な施設が備わっています。
- 展示室Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ: これらの展示室では、常設展や特別展が開催されています。
- 常設展示室: 美術館が所蔵する代表的な作品が常に展示されています。
- 和室「緑爽庵」: 日本の伝統的な和室で、静かなひと時を過ごすことができます。
- ティーラウンジ「zip」: 美術館を訪れた際の休憩や軽食を楽しむことができるラウンジです。
- アトリエ: 芸術活動やワークショップが開催される場所です。
- 講堂: 講演会やイベントが行われる多目的ホールです。
- 回遊式日本庭園: 1990年に荒木造園設計事務所によって設計された美しい庭園です。
- ロビー: 玄関を入ると広がる、開放感あふれるロビーです。
日本庭園の魅力
西宮市大谷記念美術館の日本庭園は、1990年に荒木造園設計事務所の荒木芳邦氏によって設計されました。回遊式庭園として設計されており、季節ごとの美しい風景を楽しむことができます。この庭園は、美術館の落ち着いた雰囲気をさらに引き立てる存在であり、訪れる人々に癒しを提供しています。
主な所蔵作品
西宮市大谷記念美術館には、数多くの貴重な作品が所蔵されています。以下はその一部です。
- 小出楢重「帽子のある静物」(1923年)
- 梅原龍三郎「霧島(栄ノ尾)」(1938年)
- 上村松園「秋の粧」(1936年)、 「蛍」(1943年)
- 菱田春草「秋林遊鹿」(1909年)
- 元永定正「いつつかたちはあかのなか」(2002年)、 「しろからだんだん」(2002年)
- 植松奎二「まちがってつかわれた机一浮」(1994年)
- 岡本太郎「午後の日」(1967年)
- ギュスターヴ・クールベ「眠る草刈り女」(1845年頃)
- 円山応挙「水呑虎図」
利用情報
美術館の利用情報は以下の通りです。
- 開館時間: 10:00から17:00まで
- 休館日: 水曜日(※水曜日が祝日の場合は開館、翌日休館)
交通アクセス
西宮市大谷記念美術館へのアクセス方法は以下の通りです。
- 阪神本線「香櫨園駅」から徒歩6分
- JR神戸線(東海道本線)「さくら夙川駅」から徒歩13分
- 阪急電鉄(神戸本線・甲陽線)「夙川駅」から徒歩18分
周辺の見どころ
美術館の周辺には、以下のような見どころがあります。