伊丹スカイパークは、兵庫県伊丹市に位置し、大阪国際空港(伊丹空港)の西側に広がる大型の公園です。
伊丹スカイパークは、1993年から国、兵庫県、伊丹市の協力によって整備が進められ、2006年7月9日に一部が開園しました。その後、2008年7月12日に全面開園し、現在では9ヘクタールもの広大な公園として多くの人々に親しまれています。
この公園は滑走路の間近に位置しており、飛行機の離着陸をダイナミックに観賞することができます。これほど間近で飛行機を見られる公園は全国でも珍しく、家族連れや航空ファン、写真愛好家にとって魅力的なスポットです。
伊丹スカイパークは、芝生エリアや展望台、航空関連の展示、遊具、川など、さまざまなエリアに分かれています。昼間は親子連れや若者たちでにぎわい、夜になるとカップルが夜景を楽しみながら飛行機を眺めるロマンチックなスポットとしても知られています。
また、公園から少し歩くと、近畿圏最大級のショッピングモール「イオンモール伊丹」があり、連絡橋を渡るとJR伊丹駅にもアクセスできます。
伊丹スカイパークには「北エントランス」、「中央エントランス」、「南エントランス」の3つの入口があります。
「北エントランス」には、兵庫県道・大阪府道99号伊丹豊中線の南側に隣接する「パークセンター」があり、館内には近隣の岩屋遺跡の出土品や神津地区の歴史資料、航空管制レーダー、YS-11のプロペラなどが展示されています。
「中央エントランス」には、空港川の南隣に位置し、岩屋遺跡で発掘された弥生時代の灌漑施設が復元されています。また、大阪国際空港の飛行機の発着時刻が表示されるプラズマディスプレイも設置されています。
「南エントランス」は岩屋トンネルを越え、スカイランドHARADAに隣接する場所にあります。ここには、車に乗ったまま飛行機の離着陸を間近で見られる「丘の上駐車場」への入口があります。
伊丹スカイパークは、その一部が開園した2006年7月から2007年1月までの7か月間で、推定約28万人が訪れました。その後、2008年の全面開園後には、年間来園者数が当初予想を大幅に上回る結果となりました。特に祝日には駐車場が満車になることが多く、1時間以上待たなければならないこともあります。
伊丹市が行った来園者の聞き取り調査によると、自家用車で訪れた人が86%を占め、市外からの来園者が80%に達していることがわかりました。また、2回以上訪れたことがあるリピーターは51%を占め、公園の人気の高さが伺えます。
駐車場の利用状況を見ても、2006年7月から2007年1月までの間に8万9591台が駐車し、1日平均433台の利用がありました。最も多い日には1218台が駐車しましたが、現時点での駐車場の収容台数は194台しかなく、全面開園時には150台分増やす計画が進められました。
伊丹スカイパークの開園時間は、9:00~21:00(土日祝は7:00~)となっています。入場は無料ですが、駐車場は有料です。駐車料金は2006年の開園当初1時間100円でしたが、その後段階的に値上げされ、2009年9月1日からは20分100円となっています。
伊丹スカイパークへのアクセスは、公共交通機関や徒歩での利用が便利です。市バスや阪急バスを利用する場合、「伊丹スカイパーク・上須古」バス停で下車するとすぐに公園に到着します。また、JR伊丹駅からは市バス6番のりば「岩屋循環」または「神津経由・大阪国際空港行き」を利用するか、イオンモール伊丹を経由して徒歩約20分で到着します。
阪急伊丹駅からも市バスや阪急バスが利用でき、徒歩の場合はイオンモール伊丹を経由して約30分の道のりです。