概要
伊丹市昆虫館は、伊丹市の市制50周年を記念して開館しました。当初は財団法人伊丹公園緑化協会が施設の管理を行っていましたが、2013年(平成25年)3月末に同協会が解散され、以降は伊丹市立として運営されています。2019年(平成31年)4月1日からは、公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団が指定管理者となり、現在も運営が行われています。
友の会と地域への貢献
昆虫館をより一層楽しむための組織として「伊丹市昆虫館友の会」が結成されており、多くの地域住民が参加しています。さらに、兵庫県阪神北県民局管内の市町(伊丹市、宝塚市、川西市、三田市、川辺郡猪名川町)に住む未就学児および小・中学生は、かつて発行されていた「クローバーカード」を提示することで無料で入館できる特典がありましたが、2014年(平成26年)3月末をもってこのカードは廃止されました。
「鳴く虫と郷町」への参加
2006年(平成18年)から始まった伊丹市のイベント「鳴く虫と郷町」には、伊丹市昆虫館も主催者の一員として積極的に参加し、地域文化の発展に寄与しています。
震災後の支援活動
2011年(平成23年)には、東日本大震災で被害を受けた岩手県の陸前高田市立博物館が所蔵する昆虫標本の修復作業を行い、震災復興に貢献しました。
施設概要
伊丹市昆虫館は、昆陽池公園の中に位置し、自然と調和した設計がなされています。建物は鉄筋コンクリート(一部鉄骨)造で、地上4階、地下1階の構造を持ちます。敷地面積は1,800平方メートル、建築面積は1,605平方メートル、延床面積は2,986平方メートルに及びます。
館内施設
1階
- チョウ温室: ドーム状の温室内では、伊丹市に生息するチョウや沖縄県産のチョウが約14種、1000匹以上飼育されています。訪れる人々は、まるで自然の中にいるかのように、自由に飛び交う美しいチョウを観察することができます。
- 生態展示室: 昆虫の生態や生息環境について学べる展示が行われています。
- 第1展示室: 昆虫に関するさまざまな展示が行われ、昆虫の魅力を紹介しています。
- 映像ホール: 昆虫に関する映像を鑑賞できるスペースです。
- 特別展示室: 季節やイベントに応じた特別展示が行われます。
- 飼育室: 昆虫の飼育が行われており、一般の見学者は立ち入り禁止です。
2階
- 学習室: 昆虫に関する講座やワークショップが行われる学びの場です。
- 第2展示室: より専門的な昆虫の展示が行われています。
- 収蔵スペース: ここには貴重な昆虫標本が収蔵されており、関係者以外の立ち入りは許可されていません。
チョウ温室の魅力
ドーム状のチョウ温室では、伊丹市に生息するチョウをはじめ、沖縄県産のチョウが14種類も飼育されており、約1000匹のチョウが飛び交っています。温室内は自然環境を再現しており、訪れた人々は美しいチョウの飛翔を間近で楽しむことができます。
展示チョウの種類
- オオゴマダラ
- ジャコウアゲハ
- ツマムラサキマダラ
- スジグロカバマダラ
- アサギマダラ
- アゲハチョウ
- コノハチョウ
- リュウキュウアサギマダラ
これらのチョウたちは温室内で自由に飛び回り、その美しい姿を間近で観察することができます。また、季節ごとに異なる種類のチョウが展示されるため、何度訪れても新たな発見があります。
アクセス情報
伊丹市昆虫館へのアクセスは、JR宝塚線伊丹駅や阪急伊丹線伊丹駅からバスを利用するのが便利です。バスで「昆陽池公園前」または「松ヶ丘」停留所で下車すると、徒歩数分で到着します。
所在地: 兵庫県伊丹市昆陽池3丁目1番地