御徒士町武家屋敷群
篠山の武家屋敷群として知られる御徒士町は、江戸時代の武士たちが暮らしていた場所です。この地域は、昔ながらの佇まいを残しており、歴史的建造物として価値が高いと評価されています。武家屋敷群は美しい日本の歴史的風土100選にも選ばれています。
篠山市立武家屋敷安間家史料館
篠山市立武家屋敷安間家史料館は、かつての武家屋敷を改修し、歴史資料を展示する施設です。ここでは、江戸時代の生活様式や武士の文化を知ることができます。特に、武家屋敷の構造や建築技術に興味のある方にとっては必見の場所です。
河原町妻入商家群
河原町妻入商家群は、城下町の商業活動の中心として栄えた地域で、伝統的な商家建築が数多く残されています。この地域は、江戸時代から続く商家の建物が並び、訪れる人々に当時の町並みの風情を伝えています。
川端家住宅
川端家住宅は、河原町にある伝統的な商家建築の一例で、入母屋造りの平入り構造が特徴です。この住宅は、篠山市指定文化財に指定されており、商家の歴史を今に伝えています。
丹波古陶館
丹波古陶館は、丹波焼を中心とした古陶器の展示を行っている施設です。丹波篠山は、古くから陶器の産地として知られており、その歴史や文化を学ぶことができる場所です。訪れることで、丹波焼の美しさや職人たちの技術に触れることができます。
篠山城大書院
篠山城大書院は、篠山城の歴史を語る重要な建造物です。ここでは、篠山城の歴史や築城の経緯、城主たちの足跡をたどることができます。大書院は、国の史跡に指定されており、その風格ある佇まいは多くの観光客を魅了しています。
概要
篠山城下町は、兵庫県の中東部に位置する篠山盆地の中心にあります。この地域の歴史は、慶長14年(1609年)に始まり、松平康重によって築かれた篠山城を中心に城下町が整備されました。後に、青山忠朝が城主として丹波亀山藩から移封され、以後青山氏が篠山城を治めました。
城の外堀周囲には武家屋敷が配置され、城の南東に位置する山陰道沿いには町屋が整備されました。これらの町並みは、近世から近代にかけての建造物が現在も残り、訪れる人々に当時の風情を伝えています。
保存地区の範囲
篠山伝統的建造物群保存地区の範囲は、東西約1500メートル、南北約600メートルに及び、面積は約40.2ヘクタールです。この保存地区には、篠山城跡、旧武家地、旧山陰道沿いの町人地が含まれています。
基本データ
選定範囲: 兵庫県丹波篠山市東新町、西新町、南新町、北新町、河原町、小川町及び立町の各一部
種別: 城下町
面積: 約40.2ヘクタール
保存地区決定告示年月日: 重要伝統的建造物群保存地区選定年月日 - 平成16年12月10日
選定基準: 伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持しているもの
伝統的建造物及び環境物件の特定数: 328件(平成18年12月26日現在)
伝統的建造物(建築物): 192件
伝統的建造物(工作物): 59件
環境物件: 77件
備考: 美しい日本の歴史的風土100選(御徒士町武家屋敷群、平成19年選定)
名称変更: 令和2年12月23日
地区内の主な施設
篠山伝統的建造物群保存地区には、多くの歴史的建造物や観光施設が点在しています。ここでは、その中でも特に重要な施設をご紹介します。
篠山城跡
篠山城跡は、1951年に国の史跡に指定され、篠山の歴史を象徴する場所となっています。この城跡は、当時の城郭の風情を今に伝え、城下町の歴史を語る上で欠かせない場所です。
御徒士町武家屋敷群
先述の通り、御徒士町武家屋敷群は、美しい日本の歴史的風土100選に選ばれた歴史的建造物群です。江戸時代の武士の暮らしを今に伝える、貴重な文化財です。
小林家長屋門
小林家長屋門は、江戸時代に築かれた武家屋敷の一部で、兵庫県指定文化財に指定されています。その壮大な門構えは、篠山の武士文化を今に伝える重要な建造物です。
旧安間家住宅
旧安間家住宅は、篠山市立武家屋敷安間家史料館として公開されている江戸時代の武家屋敷です。曲屋や土蔵などが現存しており、篠山市指定文化財に指定されています。
河原町妻入商家群
河原町妻入商家群には、江戸時代の商家建築が数多く残されています。その中でも、西坂家住宅は醤油屋として使われていた建物で、篠山市指定文化財に指定されています。
川端家住宅
川端家住宅は、商家建築の典型的な例として篠山市指定文化財に指定されており、その入母屋造りの平入り構造が特徴的です。
丹波古陶館
丹波古陶館では、丹波焼を中心とした古陶器の展示が行われています。丹波篠山の陶器文化を知るための貴重な資料館です。
篠山城大書院
篠山城大書院は、篠山城の歴史を語る重要な施設で、その風格ある佇まいが多くの観光客を魅了しています。