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鳳鳴酒造

(ほうめい しゅぞう)

江戸時代から続く丹波篠山の老舗酒蔵で、日本酒の歴史と伝統に触れる

鳳鳴酒造は、兵庫県丹波篠山市呉服町に本社を構える老舗の酒造会社です。1797年(寛政9年)に創業し、200年以上にわたって丹波篠山の酒造りを受け継いできました。「鳳鳴」ブランドの日本酒を中心に、丹波黒大豆や丹波栗などの地域の特産品を生かしたリキュール、焼酎、音楽振動を取り入れたユニークな酒など、多彩な商品を製造・販売しています。

本社の一角にある酒蔵見学施設「ほろ酔い城下蔵」では、歴史ある建物や酒造りの道具を見学しながら、日本酒ができるまでの工程や丹波杜氏の技術について学べます。篠山城の城下町に位置しているため、歴史的な町並みの散策とあわせて訪れるのにもおすすめです。伝統を守りながら新しい酒造りにも挑戦する、丹波篠山の食文化を代表するスポットです。

1797年創業、丹波篠山の酒造りを受け継ぐ蔵元

鳳鳴酒造は、1797年(寛政9年)に西尾酒造として創業しました。以来、丹波篠山の風土とともに酒造りを続け、地域に根差した酒蔵として歴史を重ねてきました。

1945年には、篠山市内にあった13の酒蔵が合併し、「鳳鳴」ブランドへと統一されました。その後も、地域の特産品を活用したリキュールの開発など、時代に合わせた商品づくりを進めています。1996年には社名を現在の鳳鳴酒造株式会社に変更し、伝統的な日本酒の製造に加え、新しい発想を取り入れた酒造りにも取り組んできました。

1975年には清酒の製造を味間工場、通称「味間蔵」に集約。現在の酒造りを支える拠点として、伝統の技術と品質を受け継いでいます。本社に残る歴史的な酒蔵と、現在の製造拠点を通じて、長い歴史の中で培われてきた鳳鳴酒造の歩みを感じられます。

酒蔵見学施設「ほろ酔い城下蔵」

歴史ある酒蔵を活用した見学施設

「ほろ酔い城下蔵」は、鳳鳴酒造の本社にある酒蔵見学施設です。かつて酒造りに使われていた建物を活用し、歴史的な空間を生かしながら、酒造りの文化を紹介しています。江戸時代から続く酒蔵の雰囲気が残り、城下町の歴史を感じながら見学できるのが魅力です。

館内では、酒造りに実際に使用されていた古い道具や、清酒の製造工程を解説するパネルなどを見学できます。洗米場や釜場、麹室といった酒造りに関わる場所や道具を通じて、米から日本酒が生まれるまでの工程を学べます。機械化が進む以前の酒造りの様子や、職人たちが培ってきた技術に思いを巡らせてみましょう。

国の登録有形文化財に登録された建物

鳳鳴酒造の本社主屋や仕込蔵などは、2003年に国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。長い年月を経た建物を保存し、酒蔵見学施設として活用することで、酒造りの歴史と地域の建築文化を次の世代へ伝えています。

また、鳳鳴酒造の酒蔵は、2015年に日本遺産に認定された「丹波篠山 デカンショ節―民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶―」の構成文化財の一つにも位置付けられています。酒造りの文化を通して、丹波篠山の歴史や暮らし、地域に受け継がれてきた記憶に触れられる場所です。

丹波の特産品を生かした多彩な酒

鳳鳴酒造では、伝統的な日本酒に加え、丹波篠山の特産品を生かした個性豊かな商品を製造・販売しています。代表的な商品の一つが、丹波黒大豆を使った和リキュール「楼蘭(ローラン)」です。地域の特産品ならではの個性を取り入れた酒として知られています。

丹波栗を使った「マロンデキッス」など、地元の味覚を生かした商品も魅力です。日本酒をベースにしたリキュールなど、酒造りの技術を応用した多彩な商品がそろい、丹波篠山ならではの味わいに出会えます。

酒蔵見学の後には、店内で取り扱う商品を選び、お土産として購入することもできます。試飲の実施状況や対象商品は時期によって異なる場合があるため、訪問前に確認しておくと安心です。

音楽振動醸造「夢の扉」への挑戦

鳳鳴酒造の特徴の一つに、音楽振動を取り入れた酒造りがあります。「夢の扉」は、音楽の振動を醸造に活用するという独自の発想から生まれた商品です。伝統的な酒造りを大切にしながら、新しい技術や考え方を取り入れてきた同社の姿勢を象徴しています。

音楽振動醸造に関連する空間では、モーツァルトやベートーヴェンなどの音楽が流されていることも特徴です。日本酒造りと音楽を組み合わせた試みは、鳳鳴酒造ならではのユニークな取り組みとして注目されています。

古い酒蔵を活用した「ほろ酔いホール」

2002年には、古い酒蔵を活用したイベントスペース「ほろ酔いホール」が設けられました。館内には、ヤマハのグランドピアノ「ルイ16世型」No.3が置かれ、コンサートなどの催しに利用されています。

歴史ある酒蔵の空間に音楽が響くことで、酒造りの伝統と現代の文化活動が交わる場所となっています。酒蔵見学だけでなく、建物を活用した文化的な取り組みにも、鳳鳴酒造の特色が表れています。

篠山城下町の散策とあわせて楽しむ

「ほろ酔い城下蔵」は、篠山城の城下町に位置しています。周辺には歴史的な町並みや文化施設があり、丹波篠山のまち歩きと組み合わせて訪れるのに適した場所です。

城下町の風情を感じながら、酒蔵の建物や酒造りの道具を見学し、丹波の特産品を生かした酒について学ぶことで、この地域の食文化への理解も深まります。丹波黒大豆や丹波栗など、土地ならではの味覚に関心がある方にもおすすめです。

鳳鳴酒造へのアクセス

公共交通機関を利用する場合は、JR福知山線の篠山口駅から神姫バスの「篠山営業所」行きに乗車し、「呉服町」バス停で下車します。バス停から「ほろ酔い城下蔵」までは徒歩約1分です。

車の場合は、舞鶴若狭自動車道の丹南篠山口インターチェンジから約10分で到着します。本社の「ほろ酔い城下蔵」と味間工場は車で約3分の距離にあります。

伝統と革新が息づく丹波篠山の酒蔵へ

鳳鳴酒造は、1797年の創業以来、丹波篠山の風土に根差した酒造りを続けてきた老舗酒蔵です。国の登録有形文化財に登録された主屋や仕込蔵を活用した「ほろ酔い城下蔵」では、昔ながらの酒造りの道具や製造工程を見学しながら、日本酒の歴史と丹波杜氏の技術に触れられます。

丹波黒大豆や丹波栗を使った個性豊かな酒、音楽振動醸造への挑戦、古い酒蔵を活用した文化イベントなど、伝統を守りながら新しい魅力を生み出している点も見逃せません。篠山城下町の散策とあわせて訪れ、丹波篠山ならではの酒造文化と歴史的な町の雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。

Information

名称
鳳鳴酒造
(ほうめい しゅぞう)

丹波篠山

兵庫県