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日本へそ公園

(にほん こうえん)

日本へそ公園は、兵庫県西脇市上比延町に位置する都市公園(総合公園)です。この公園は、日本列島の東西・南北のほぼ中央にあたる特異な位置にあり、その名前の由来となっています。

公園の概要

日本へそ公園は、東経135度と北緯35度の交差地点に位置しています。この地点は、日本標準時の基準となる経線が通る場所でもあり、日本列島の地理的な中心に近いことから「日本のへそ」として知られています。1923年(大正12年)には、この交差地点に標柱が立てられました。また、近くの加古川には「緯度橋」という名前の橋が架かっています。

公園の歴史

1983年(昭和58年)1月、西脇市はこの交差地点を「日本のへそ」として広くアピールするため、市内の岡之山公園を拡張し、「日本へそ公園」として改称しました。翌1984年(昭和59年)10月には、西脇市出身の著名な芸術家、横尾忠則氏の作品を展示する「岡之山美術館」が開館し、続いて1993年(平成5年)には「にしわき経緯度地球科学館(テラ・ドーム)」が開設されました。

その他の施設

さらに、1995年(平成7年)5月には「レストハウス花屋敷」というレストランがオープンし、同年7月には子供たちが楽しめる大型科学遊具広場「宇宙っ子ランド」も加わりました。また、1994年(平成6年)4月には、GPS技術を用いて測定したもう一つの交差地点に、パトリック・ベルジェのデザインによる「へそモニュメント」が設置されています。

日本へそ公園駅の設置

日本へそ公園の中を加古川線が通っており、1985年(昭和60年)7月には、同線に「日本へそ公園駅」が新設されました。これにより、公園へのアクセスがさらに便利になり、多くの訪問者がこのユニークな公園を訪れるようになりました。

公園の利用について

日本へそ公園は、無料で入場することができますが、岡之山美術館やテラ・ドームなどの一部施設には入場料が必要です。これらの施設は、家族連れや観光客に人気があり、さまざまなイベントや展示が行われています。

へその西脇・織物まつり

2006年(平成18年)からは、新市制を記念して「へその西脇・織物まつり」が毎年開催されています。この祭りは、西脇市の織物産業と日本の中心に位置する「へそ」というテーマを組み合わせたもので、地域の伝統と文化を祝うイベントとして親しまれています。2007年(平成19年)には、日本へそ公園を会場にして8月に開催され、多くの観光客が訪れました。

公園内の見どころ

岡之山美術館

岡之山美術館は、横尾忠則氏の作品を中心に展示されている美術館で、彼の独創的な芸術作品を堪能することができます。この美術館は、日本へそ公園の中心的な施設の一つであり、芸術に興味のある方には特におすすめです。

宇宙っ子ランド

宇宙っ子ランドは、子供たちが科学や宇宙について学びながら楽しめる遊具が揃った広場です。大型の遊具があり、家族連れにとって人気のスポットとなっています。

テラ・ドーム

テラ・ドームは、にしわき経緯度地球科学館として地球の経緯度や科学に関する展示が行われている施設です。訪問者は、ここで地球の不思議や日本の地理的特性について学ぶことができます。

へそモニュメント

へそモニュメントは、公園内のもう一つの特徴的なスポットであり、GPSによって測定された交差地点に設置されています。パトリック・ベルジェがデザインしたこのモニュメントは、ユニークなデザインで訪れる人々の目を引きます。

アクセス情報

日本へそ公園は、加古川線の日本へそ公園駅から徒歩圏内にあり、電車でのアクセスが非常に便利です。また、公園内には駐車場も完備されているため、車での来園も可能です。公園周辺には、散策を楽しめるスポットや飲食施設もあり、一日中楽しむことができるでしょう。

まとめ

日本へそ公園は、その地理的な特性から「日本のへそ」として広く知られ、多くの人々に親しまれている都市公園です。岡之山美術館やテラ・ドームなどの施設も充実しており、家族連れや観光客にとって魅力的なスポットとなっています。ぜひ訪れて、その魅力を体験してみてください。

Information

名称
日本へそ公園
(にほん こうえん)

丹波篠山

兵庫県